起立性調節障害と漢方|朝起きられない小中高生と保護者のためのガイド

目次

こんなお悩みはありませんか?

「うちの子、また今日も起きられなかった」「病院に連れて行ったのに、異常なしと言われてしまった」
このように、毎朝不安な気持ちで一日を始めている保護者の方がいらっしゃいます。

子どもの体に何かが起きているのはわかる。
でも、何をどうすればいいのかわからない。
そのもどかしさを、あなただけが感じているわけではありません。

朝起きられない・午前中に動けない

「朝、何度起こしても、なかなか布団から出てくることができない。」

そんな朝が毎日続くと、保護者もだんだん心が疲れてきます。
「もう少し頑張ってみて」「みんな同じように早起きしているよ」と言いたくなる気持ちもあるでしょう。
でも、強く言うたびに、どこかで「これでよかったのかな」と後悔することもあるかもしれません。

午前中はほとんど動けず、昼を過ぎた頃からようやく顔色が戻ってくる。
そういうリズムが続いていると、「怠けているのでは」「気持ちの問題なのでは」と思いたくなる気持ちも出てきます。
ですが、これは意志の弱さや甘えではなく、体の調節機能がうまく働いていないことが原因である場合が少なくありません。

頭痛・めまい・腹痛で学校に行けない

「朝になると頭が痛い」「立ち上がるとくらっとする」「お腹が痛くて、どうしても動けない」
子どもがそう訴えるたびに、保護者は学校に連絡を入れ、病院に連れて行き、検査を受ける。

でも、血液検査も画像の検査も「異常なし」。
「どこも悪くないですよ」と言われて帰ってくる。

それがひとつの答えだとわかっていても、目の前で苦しそうにしている子どもを見ると、「本当に何もないの?」「見落としがあるんじゃないか」と心配が消えない方も多いと思います。

頭痛やめまい、吐き気、腹痛は、起立性調節障害でよく見られる症状です。
これらは「検査で見えにくい体の不調」であることが多く、だからこそ「異常なし」と言われてしまいやすい側面があります。
症状は本物です。
子どもが嘘をついているわけでも、大げさにしているわけでもありません。

遅刻・欠席・不登校ぎみになっている

最初は「たまに遅刻する」程度だったのが、いつの間にか週に何日も休むようになる。
保健室から帰ってくることが増え、やがて「今日も行けなかった」という日が続くようになる。

そうなってくると、保護者はさまざまな心配が頭をよぎります。
「このまま勉強が遅れてしまったら」「受験はどうなるんだろう」「友達との関係は大丈夫か」。
そして、「自分の育て方に何か問題があったのだろうか」と、自分を責めてしまう方もいます。

休んでいる子どもの多くは、本当は学校に行きたいと思っています。
体が動かないから、行けない。
その苦しさを、子ども自身も言葉にできずに抱えています。
保護者だけが、何かを解決しなければいけないわけではありません。
まずは、状況を正確に知ることが、次の一歩につながります。

こうした症状が起きているとき、その背景には「起立性調節障害」と呼ばれる、自律神経の調節に関わる体の不調が関係していることがあります。
次のセクションでは、この病気がどのようなものなのか、わかりやすくお伝えします。

起立性調節障害とは?小中高生に多い自律神経の不調

「起立性調節障害」という言葉を、病院で初めて聞いた保護者の方も多いかもしれません。
聞き慣れない病名に戸惑うのは当然のことです。

この病気は、心の弱さや性格の問題ではありません。
体の中で、血圧や血流を調整する仕組みがうまく働かなくなることで起こる、れっきとした体の不調です。
まずは、どういうことが起きているのかを整理してみましょう。

起立性調節障害の主な症状

起立性調節障害では、次のような症状がよく見られます。

  • 朝、なかなか起き上がれない
  • 立ち上がったときにくらっとする(立ちくらみ)
  • 頭が痛い、頭が重い
  • 吐き気や腹痛がある
  • 体がだるくて、何もする気になれない
  • 動悸がすることがある

特徴的なのは、「午前中がもっともつらく、午後から夕方にかけて少しずつ楽になる」というリズムです。
朝は布団から出ることすらできないのに、夕方になると食欲が出てきたり、会話ができるようになったりする。
この波があるために「気分次第でやれるのでは」と思われてしまうことがありますが、それは誤解です。

症状の出方には個人差があり、毎日同じとは限りません。
体調がよい日もあれば、まったく動けない日もある。
その波そのものが、この病気の特徴でもあります。

自律神経と血圧調節の仕組み

私たちの体には、「自律神経」と呼ばれる神経のネットワークがあります。
心臓の動き、血管の広がり・縮み、体温の調節など、意識しなくても体が自動で行っていることを、すべて自律神経がコントロールしています。

自律神経には、大きく分けて二種類あります。
活動しているときや緊張しているときに働く「交感神経」と、リラックスしているときや眠っているときに優位になる「副交感神経」です。
この二つがバランスよく切り替わることで、体の状態が保たれています。

たとえば、横になった状態から立ち上がるとき、体は重力に逆らって頭のほうまで血液を届けなければなりません。
このとき、交感神経がすばやく働いて血管を引き締め、血圧を保とうとします。

ところが、起立性調節障害ではこの切り替えがスムーズにできません
立ち上がったときに血圧が十分に保てず、頭や脳への血流が一時的に減ってしまう。
その結果、くらつき・頭痛・だるさ・気分の悪さといった症状が出てきます。

思春期の子どもは、体の成長が急激で自律神経の機能が追いつかないことがあります。
特別に弱い体質だからではなく、成長の過程で起こりやすい状態でもあるのです。

診断と病院での検査

「もしかして起立性調節障害かもしれない」と感じ小児科や内科を受診すると、主に次のような流れで診察が行われます。

  • 問診:症状がいつ頃から始まったか、どのような場面でつらくなるかなどを詳しく聞かれます。
  • 血圧測定:横になった状態と立った状態で血圧・脈拍を測り、変化を確認します。
  • 起立試験:一定時間立った状態を保ちながら、血圧や心拍数の変化を観察します。
  • 血液検査・心電図など:他に原因となる病気が隠れていないかを確認するために行われることがあります。

血液検査や画像検査で「異常なし」と言われた場合でも、安心しつつも「では、なぜ?」という気持ちが残る方もいるでしょう。
起立性調節障害は、血液検査では数値に出にくい「機能的な不調」であることが多いため、「異常なし」=「問題なし」とはならないケースがあります。
気になる症状が続く場合は、小児科などで起立性調節障害を念頭においた診察を受けてみることが大切です。

起立性調節障害は、小学校高学年から高校生の時期に特に多く見られます。
次のセクションでは、年齢・学校のステージごとに、どのような形で不調が現れやすいかをご紹介します。

小学生高学年〜中高生でよくある起立性調節障害のパターン

起立性調節障害は、小学校高学年から高校生にかけての時期に特に多く見られます。
体が急激に成長するこの時期は、自律神経の働きが乱れやすく、症状が出やすい条件が重なりやすいのです。

ただ、同じ「起立性調節障害」でも、年齢や生活環境によって、症状の現れ方や保護者が気づくきっかけは少しずつ異なります。
ここでは、学校のステージ別によく見られるパターンを紹介します。
「うちの子に似ているかもしれない」と感じるところがあれば、ひとつの参考にしてみてください。

小学校高学年のケース

小5・小6の頃に、突然朝起きられなくなったという話はめずらしくありません。
それまでは特に問題なく登校できていたのに、ある時期から「起こしても起きない」「やっと起きても頭が痛い、気分が悪い」という朝が続くようになる。

学校には遅刻しながら何とか行けることもありますが、午前中は保健室で横になっていることが多く、給食の時間を過ぎた頃にようやく教室に戻れる。
そんなパターンが増えてくることがあります。

この年齢の子どもは、塾や習い事、宿題が増えてくる時期でもあります。
夜10時、11時まで起きていることが続くと、睡眠のリズムが後ろにずれやすくなります。
「夜ふかしの習慣がついているだけでは?」と思われがちですが、体の中で血圧の調節機能がうまく働いていないことが根本にある場合も少なくありません。

「まだ小学生なのに」という驚きと心配が先立つ時期ですが、この年代でも起立性調節障害は起こり得ます。

中学生のケース

中1・中2の時期は、体の成長が急激で、自律神経への負荷がもっとも大きくなりやすい時期のひとつです。
部活が始まり、人間関係が複雑になり、勉強の内容も一気に難しくなる。
こうした変化が重なる中で、体の調節機能が追いつかなくなることがあります。

朝起きられず、遅刻や欠席が週に何度か出るようになる。
部活にも休みがちになり、友人との関係が疎遠になっていく。
本人はそれを申し訳なく思いながらも、体がどうしても動かない。
このような状態です。

保護者としては、「部活を休んでまで家にいるのに、なぜ学校には行けないのか」と感じることもあるかもしれません。
ただ、午後から体が動きやすくなるのは、この病気の特徴的なパターンです。
怠けているのではなく、体のリズムがそうなっている、と理解することが、親子の関係を守るうえでも大切になってきます。

成績の遅れや、このまま進級できるかどうかという不安も、中学生の時期には現実的な問題として出てきます。
子どもも、保護者も、それぞれに焦りとつらさを抱えやすい時期です。

高校生のケース

高校生になると、通学時間が長くなり、登校時間が早くなることが多くなります。
それだけでも体への負荷は増えますが、そこにテストや部活、進路へのプレッシャーが重なると、自律神経の乱れが一気に出やすくなります。

よく見られるのは、「テスト前だけ踏ん張って、終わった後に体が崩れる」というパターンです。
試験期間中は気力で乗り越えていたのに、試験が終わった途端に起き上がれなくなる。
「終わったら楽になるはず」と思っていたのに、むしろ体調が悪化してしまう。
そのギャップに、本人も保護者も戸惑うことがあります。

高校生は、「行きたい気持ちはある」「友達にも会いたい」「将来のことも考えなければ」という思いを抱えながら、それでも体がついてこないことへの葛藤を一人で抱えていることが多いです。
周りに相談しにくく、「自分が弱いせいだ」と自分を責めてしまう子どもも少なくありません。

進路や受験という現実が迫る中で、休むことへの焦りと、動けない体とのはざまで苦しんでいる高校生の姿は、保護者にとっても胸の痛いものがあるでしょう。

こうして体の不調が続く中で、欠席や遅刻が積み重なり、やがて「不登校」という状態に近づいていくケースも見られます。
実際にどのような経過をたどったお子さんがいるのかについては、【「病院でも整体でも良くならなかった」少女が大学生として元気に暮らせるまで】も参考になるかもしれません。
次のセクションでは、起立性調節障害と不登校の関係について、もう少し丁寧に見ていきます。

起立性調節障害と不登校の関係

起立性調節障害の子どもが「学校に行けない」状態になったとき、それをひとまとめに「不登校」と呼んでしまうと、大事な前後関係が見えにくくなります。
多くの場合、「行きたくない」より先に、「行きたいのに体が動かない」という状態が続き、その結果として不登校に近い形になっていきます。

最初は「今日は頭が痛いから休む」という日が週に一度。
それが週に二度、三度と増え、学校に行っても午前中は保健室で横になっていることが多くなる。
教室に戻れても、遅れた授業や周囲の目が気になり、「教室に入りづらい」という感覚が少しずつ強くなっていく。
こうした「体の不調→行きづらさ→不登校に近い状態」という流れをたどるケースは、とてもよく見られます。

このプロセスの中で、子ども自身の心にも影響が出てきます。
「また今日も行けなかった」「みんなは普通に学校に行っているのに、なぜ自分だけ」と自分を責める気持ちが積み重なり、「自分が弱いから」「根性が足りないから」と感じてしまうことも少なくありません。
休みが長くなるほど、クラスメイトや先生との距離を意識し、「今さら戻ったら何を言われるだろう」という不安が、さらに登校のハードルを上げてしまいます。

保護者もまた、同じように自分を責めがちです。
「もっと早く気づいていれば」「育て方に問題があったのかもしれない」と自分に矛先を向けてしまう方も多いですが、起立性調節障害による不登校は、決して保護者のせいではありません。
まずは「体の不調が長引いた結果として、心や学校生活にも影響が及んでいる」という全体像を、保護者自身が整理しておくことが大切です。

「とにかく一度、学校に連れて行けば慣れるはず」と考えて、無理に起こして登校させようとすることもあります。
気持ちはよくわかりますが、自律神経の調節が乱れているときに無理をさせると、症状が悪化したり、学校そのものへの恐怖感が強まったりすることがあります。
「なぜ行けないのか」を問い詰めるよりも、「どうしてここまで体が動かなくなっているのか」を医療機関や学校、支援機関と一緒に整理していくほうが、結果的に回復への近道になりやすいです。

漢方相談も、そうした「複数の支え」のひとつになり得る選択肢です。

体の不調に対して、病院ではどのような治療が行われているのか、そして漢方はその中でどのような役割を持ちうるのか。
次のセクションで、具体的に整理していきます。

病院での治療と漢方の役割

「病院に通っているけれど、なかなか改善しない」
「漢方も試してみたいけれど、病院の治療と一緒にやっていいのだろうか」
そういった疑問を持つ保護者の方は少なくありません。

結論から言えば、病院での治療と漢方は、対立するものではありません。
それぞれに得意な部分があり、うまく組み合わせることで、子どもの体をより多角的に支えていける可能性があります。

病院で行われること

起立性調節障害と診断された場合、病院では主に次のような治療が行われます。

まず、生活指導です。
水分や塩分を積極的に摂ること、急に立ち上がらないこと、少しずつ体を動かす習慣をつけること。
こうした日常生活の工夫が、症状の改善に直結することがあります。

次に、薬物療法です。
血圧を調整する薬や、自律神経の働きをサポートする薬が使われることがあります。
また、不安や気分の落ち込みが強い場合には、それに対応した薬が処方されることもあります。
いずれも、症状を和らげ、日常生活を送りやすくするためのものです。

そして、定期的な経過観察も重要な治療の一部です。
症状の変化を医師が継続的に把握し、必要に応じて治療方針を見直していく。
この継続的なフォローが、回復への道筋を支えます。

起立性調節障害は、すぐに改善するケースばかりではありません。
だからこそ、医療機関とのつながりを続けながら、根気強く取り組んでいくことが大切です。

漢方が得意とする部分

漢方は、「今ある症状だけ」を標的にするというより、その人の体全体の状態を見ながら、根本的なバランスを整えていくことを大切にするアプローチです。

起立性調節障害の子どもに見られる「朝のだるさ」「冷え」「胃腸の弱さ」「緊張しやすさ」「疲れが抜けない感覚」。
これらは、血液検査では数値に出にくく、西洋薬でカバーしにくい部分でもあります。
漢方では、こうした「体質的な偏り」に働きかけることを得意としています。

たとえば、もともと胃腸が弱くて疲れやすい子どもには、消化機能と体全体の気力を支えるような漢方薬を。
めまいや頭重感が強く、水分の代謝が滞りやすいタイプの子どもには、水のめぐりを整えるような処方を。
体質や症状のパターンに応じて、個別に組み合わせていくのが漢方の考え方です。

一緒に取り組むという考え方

子どもの体を支えるうえで、ひとつのイメージとして持っていただきたいのが、「病院の治療・漢方・生活の工夫」という三本柱です。

病院では診断と薬物療法、経過観察を担ってもらう。
漢方では体質面からのアプローチと、日々の体調の底上げを担う。
そして生活の工夫——水分・睡眠・食事・体の動かし方——が、その両方を支える土台になる。
この三つが重なり合うことで、どれか一つだけのときよりも、子どもの回復を後押ししやすくなると考えています。

「病院か漢方か、どちらかを選ばなければならない」と思い詰めなくて大丈夫です。
医師、薬剤師、漢方の専門家——それぞれの専門家が異なる角度から子どもを支えるチームになれるのが理想的な形です。
保護者ひとりで全部を解決しようとしなくていいのです。
複数の専門家と一緒に、少しずつ進んでいく。
その考え方が、長く続くケアの中で、親子ともに疲れすぎないことにつながります。

漢方では、子どもの体質を大きくいくつかのタイプに分けて考えます。
次のセクションでは、起立性調節障害の子どもに多く見られる体質タイプを、簡単なチェックリストとともに紹介します。
お子さんにどのタイプが当てはまりそうか、参考にしてみてください。

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漢方から見た子どもの体質タイプ(簡単チェックつき)

漢方では、同じ「起立性調節障害」であっても、その子の体質や症状のパターンによって、アプローチの仕方が変わります。

「うちの子はどのタイプかな?」と、保護者の目線でお子さんの様子を思い浮かべながら読んでみてください。
あくまで参考として、専門家への相談のきっかけとして役立てていただけたら幸いです。

エネルギー不足タイプ(気虚)

漢方でいう「気(き)」は、体を動かすための根本的なエネルギーのようなものです。
この気が不足している状態を「気虚(ききょ)」といいます。

生まれつき体力がそれほど強くない子や、成長期に消耗が続いた子に出やすいタイプです。
「元気がない」「すぐ疲れる」といった様子が続いているお子さんに、当てはまる特徴が多いかもしれません。

このタイプの子どもは、朝に体を動かすためのエネルギーが足りず、血圧を保つ力も弱くなりやすいため、起立性調節障害の症状が出やすい傾向があります。

チェックリスト

  • □ すぐ疲れる、疲れが抜けにくい
  • □ 朝が特に苦手で、午前中はぼんやりしている
  • □ 声が小さく、話すのが億劫そうなことがある
  • □ 食欲が少なく、食事量が少なめ
  • □ 風邪をひきやすく、治るのに時間がかかる
  • □ 何かをしたあと、次の日にどっと疲れが出る

水はけが悪いタイプ(水滞)

漢方では、体内の水分は全身をなめらかにめぐっていることが大切だと考えます。
この水分のめぐりが滞った状態を「水滞(すいたい)」といいます。

水が滞ると、頭が重くなったり、めまいが起きやすくなったりします。
また、天気の変化(特に低気圧や雨の日)で体調が左右されやすいのも、このタイプの特徴のひとつです。

起立性調節障害では、立ち上がったときの立ちくらみやふらつきが強く出ることがあり、「頭の中がぐるぐるする」「頭が重くて動けない」と訴えるお子さんに、このタイプの傾向が見られることがあります。

チェックリスト

  • □ めまいや立ちくらみが起きやすい
  • □ 頭が重い、頭がぼーっとする感覚がある
  • □ 雨の日や低気圧のときに体調が崩れやすい
  • □ 体や顔がむくみやすい
  • □ 水をよく飲むのに、口の中がいつも乾いている
  • □ 乗り物酔いをしやすい

ストレス・情緒不安定タイプ(気滞など)

漢方では、感情やストレスも体の状態に大きく影響すると考えます。
気持ちの緊張やプレッシャーが続くと、体の中のエネルギーのめぐりが滞りやすくなります。
これを「気滞(きたい)」といいます。

思春期の子どもは、学校生活・人間関係・将来への不安など、さまざまなストレスにさらされています。
そうした心理的な負荷が、自律神経の乱れを通じて体の症状に出てくることがあります。

女の子の場合は、月経周期に合わせて体調の波が出やすくなることもあります。
「生理の前後に特につらい」「月経痛が強い」といった傾向がある場合は、このタイプとの関連が見られることがあります。

チェックリスト

  • □ イライラしやすく、気分の浮き沈みが大きい
  • □ 緊張しやすく、心配事があると眠れない
  • □ 胸がつかえる感じ、のどに何かつまった感じがある
  • □ おなかが張りやすく、ガスがたまりやすい
  • □ 気分が落ち込みやすく、気力がわきにくい日がある
  • □ 生理の前後に体や気持ちの不調が出やすい(女の子の場合)

当てはまる項目が多いとき

チェックしてみて、「どのタイプにも少しずつ当てはまる」と感じた方もいるかもしれません。
それは自然なことです。
体質はひとつの型にきれいに収まるわけではなく、複数のタイプが混ざり合っていることのほうが多いのが実際のところです。

また、チェックの数が多いからといって、必ずそのタイプだとは限りません。
このリストはあくまで「お子さんの体質の傾向をざっくり知るための目安」です。
自己診断で漢方薬を選んだり、市販の漢方薬を試したりすることは、体質に合わない場合もあるためおすすめできません。

大切なのは、「うちの子にはこういう傾向があるかもしれない」という気づきを持って、専門家に相談することです。
漢方の専門家は、チェックリストだけでなく、体全体の状態や生活リズム、これまでの経過なども合わせて見ながら、お子さんに合ったアプローチを一緒に考えていきます。

体質のタイプがある程度イメージできたところで、次は具体的な漢方薬の例をご紹介します。
起立性調節障害によく用いられる処方とその特徴を、わかりやすく整理します。

起立性調節障害に用いられる漢方薬の例

ここでは、起立性調節障害の子どもに使われることがある漢方薬を、代表的な例としていくつかご紹介します。

ただし、これはあくまで「こういった処方が使われることもある」という参考情報です。
漢方薬は体質や症状のパターンによって選び方が大きく変わります。
同じ処方名であっても、体質に合っていなければ効果が出にくいことがありますし、合わない薬を続けることは体への負担にもなりかねません。
市販の漢方薬を自己判断で選んだり、インターネットの情報だけをもとに購入したりすることは、おすすめできません。
専門家に相談しながら選んでいただくことが、遠回りのようで、実は一番の近道です。

補中益気湯が向くタイプ

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、体のエネルギーを補うことを得意とする漢方薬のひとつです。
前のセクションでご紹介した「エネルギー不足タイプ(気虚)」に対応する代表的な処方として知られています。

次のような傾向のあるお子さんに、用いられることがあります。

  • 慢性的に疲れやすく、少し動くとぐったりしてしまう
  • 朝がとても苦手で、午前中はほとんど動けない
  • 食欲が安定せず、食事量が少なめ
  • 声に力がなく、話すのがおっくうそうな様子がある
  • 風邪が長引きやすく、体力がなかなか戻らない

補中益気湯は、胃腸の働きを整えながら、体全体の気力・体力を底上げしていくことを目的とした処方です。
即効性というよりも、じっくりと体の底力を育てていくイメージに近い漢方薬です。

ただし、このタイプに見えても、他の体質的な要素が混ざっていることはよくあります。
「疲れやすいから補中益気湯」と単純に決めるのではなく、専門家に体全体の状態を見てもらったうえで判断することが大切です。

苓桂朮甘湯が向くタイプ

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、体の中の水分のめぐりを整えることを得意とする処方のひとつです。
「水はけが悪いタイプ(水滞)」に対応する代表例としてよく挙げられます。

漢方では、体内の水分が滞ると、頭が重くなったり、めまいや立ちくらみが起きやすくなると考えます。
苓桂朮甘湯は、こうした水のめぐりを改善することで、頭部の不快な症状を和らげることを目指します。

次のような傾向があるお子さんに、用いられることがあります。

  • 立ち上がったときにくらっとする、ふらつく
  • 頭が重い、頭の中がぐるぐるする感覚がある
  • 雨の日や低気圧のときに体調が崩れやすい
  • 動悸がすることがある
  • 乗り物酔いをしやすい

起立性調節障害では、立ち上がったときの血流の変化が症状に大きく関わっています。
苓桂朮甘湯は、そのような「体位の変化に伴うふらつきやめまい」が目立つケースで、候補として検討されることがある処方のひとつです。

こちらも、他の体質的な要素との兼ね合いで、合う・合わないが変わってきます。

半夏白朮天麻湯・加味逍遙散など

起立性調節障害に関わる漢方薬は、上記の二つだけではありません。
子どもの状態によっては、次のような処方が候補になることもあります。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)は、胃腸が弱めでめまいや頭重感が出やすいタイプに用いられることがある処方です。
食後に眠くなりやすい、胃がもたれやすい、という傾向のある子どもに検討されることがあります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)は、気分の浮き沈みが激しい、イライラしやすい、緊張しやすいといった情緒的な不安定さと、体の不調が重なっているケースで用いられることがある処方です。
特に、月経に伴う体調の変化が見られる女の子に用いられることがあります。

これらはあくまで「こうしたタイプに使われることもある」という例のご紹介です。
大切なのは処方名を知ることではなく、「お子さんの体がどんな状態にあるか」を丁寧に把握することです。
同じ処方でも、体質によって合う場合と合わない場合があります。
また、複数の処方を組み合わせて対応することもあります。

どの処方が合うかは、お子さんの体質・症状・生活リズムなどを総合的に見た個別の相談の中で、初めて判断できるものです。
「この処方を試したい」というお気持ちは理解できますが、専門家にご相談いただくほうがおすすめです。
では、漢方を続けた場合、どのくらいで変化が出てくるものなのか。
次のセクションで、改善までの目安について整理します。

どのくらいで良くなる?漢方による改善までの目安

「漢方を始めたら、どのくらいで楽になるのでしょうか」
相談の場でよくいただく質問のひとつです。

正直にお伝えすると、「○か月で必ず良くなります」とは言えません。
ただ、「どんな変化が、どのくらいの時間軸で起きやすいか」という感覚的な目安をお伝えすることはできます。
過度な期待も、諦めも、どちらも必要ありません。
まずは「小さな変化を積み重ねていくプロセス」として、イメージを持っていただけたらと思います。

改善のスピードには個人差がある

漢方でのアプローチを続けた場合、変化が出てくるまでの時間には、大きな個人差があります。

症状が出始めてからまだ日が浅い子どもと、1〜2年以上続いている子どもとでは、体へのアプローチにかかる時間が変わってきます。
また、体質のタイプ、生活リズムの乱れ具合、病院での治療との組み合わせ方、ストレスの状況なども、回復のスピードに影響します。

目安として、「早い子は1〜2か月程度で変化の兆しを感じ始め、体質的な改善を実感するには3〜6か月以上かかることも多い」というイメージを持っておいていただくと、焦りすぎずに取り組みやすくなります。

大切なのは、「劇的な変化」を期待するよりも、「昨日より少しだけ動けた」「今週は起き上がれる日が一日増えた」という小さな前進に気づいていく視点です。
回復は直線的ではなく、良い日と悪い日を繰り返しながら、少しずつ良い日の割合が増えていく。
そういうプロセスを歩む子どもが多いです。

改善のサインの例(モデル症例つき)

回復の過程で見られやすい「改善のサイン」には、次のようなものがあります。

  • 朝、起き上がれる時間が少しずつ早くなってくる
  • 午前中に動ける日が、週に1〜2日出てくる
  • 頭痛やめまいの頻度や強さが、以前より減ってくる
  • 食欲が少し安定してきた、体重が少し戻ってきた
  • 「今日は少し楽だった」と本人が口にする日が出てくる

これらは、「完全に良くなった」というゴールではなく、回復に向かっているプロセスのサインです。
小さく見えても、体の中では確実に変化が起きています。

以下に、よくあるパターンをモデルケースとしてご紹介します。
実在の特定の方ではなく、相談の場でよく見られる傾向を一般化したものです。

ケース1:中学1年生の男の子のケース

病院で起立性調節障害と診断され、薬と生活指導を続けていたものの、朝はまったく起き上がれず、週4〜5日の欠席が数か月続いていました。
漢方相談を始め、体質に合わせた処方と生活リズムの調整を続けていく中で、3か月ほど経った頃から「週に1〜2日は、午前中から登校できる日」が出てくるようになりました。
欠席がゼロになったわけではありませんが、「動ける日が少しずつ増えてきた」という手応えが、本人と保護者の気持ちを少し楽にしていきました。

ケース2:高校1年生の女の子のケース

定期テストに向けて無理をしたあと、体調が一気に崩れ、朝起きられずほとんど通学できない状態が続いていました。
漢方と生活の調整を続ける中で、まず「午後からであれば登校できる日」が週に数回出てくるようになりました。
その後、半年ほどかけて少しずつ起き上がれる時間が早くなり、「午前中から登校できる日」が増えていきました。
ゴールまでの道のりは長かったものの、「できることが少しずつ増えていく」という変化が、本人の自信にもつながっていきました。

焦りすぎないために

改善がゆっくりなとき、保護者の心にじわじわと積み重なるのが、「このまま良くならなかったらどうしよう」という焦りです。
進路のこと、学習の遅れのこと、友人関係のこと。
現実的な心配が次々に頭に浮かぶのは、当然のことです。

ただ、焦りが強くなると、「もっと早く動かせなければ」という気持ちから、子どもへの声かけがきつくなってしまうことがあります。
そしてそれが、子ども自身の心の負担をさらに増やしてしまう。
そういう悪循環に陥りやすい時期でもあります。

「周りの子と比べない」「昨日より少しでも楽な時間があれば、それも前進」
この視点を、意識して持ち続けることが、長い回復の道のりを歩むうえで保護者自身を守ることにもなります。

漢方相談では、症状の経過を確認しながら、「最近どうでしたか」「こんな変化はありましたか」という対話を重ねていきます。
数字で測れない「体感の変化」や、保護者が気づいた「小さなサイン」も、大切な情報として一緒に振り返っていくことができます。
症状だけでなく、保護者の気持ちの変化や疲れにも、できる限り目を向けながら関わっていきたいと考えています。

回復の道のりを支えるためには、漢方や病院の治療だけでなく、日々の生活の中でできる工夫も大切です。
次のセクションでは、保護者が今日からできる具体的なことを整理してお伝えします。

保護者が今日からできること

「何かしてあげたいけれど、何をすればいいのかわからない」
そう感じている保護者の方は多いと思います。

このセクションでは、今日から少しずつ取り組めることを整理します。
すべてを完璧にこなす必要はありません。できそうなことから、ひとつずつ試してみてください。

生活リズムの整え方のポイント

起立性調節障害の子どもに「早く寝て早く起きなさい」と言っても、体の調節機能が追いついていなければ、なかなかうまくいきません。
大切なのは、「いきなり理想の生活リズムに戻す」ではなく、「少しずつリズムを前にずらしていく」という考え方です。

たとえば、今まで午後1時に起きていた子どもが、まずは正午に起きられるようになる。
それだけでも、一歩の前進です。

日常の中で取り入れやすい工夫としては、次のようなものがあります。

  • 水分と塩分の補給:起き上がったときの血圧低下を和らげるために、こまめな水分補給と、適度な塩分摂取が助けになることがあります。
  • 朝の光を浴びる:起き上がれなくても、カーテンを開けて日光が部屋に入るようにするだけでも、体内時計のリセットに働きかけます。
  • 軽いストレッチや足の運動:立ち上がる前にベッドの上で足首を動かしたり、ゆっくりと体を起こす練習をしたりすることが、症状の軽減につながることがあります。

「全部を今日からやろう」とする必要はありません。
できる日に、できる範囲でやってみるだけで十分です。

子どもへの声かけ・関わり方

「また起きられないの?」「気合いで何とかしなさい」
こうした言葉は、保護者としてつい口をついて出てしまうこともあります。
でも、体の調節機能がうまく働いていない子どもに、気合いで乗り越えることは難しいのが現実です。
そしてそうした言葉が積み重なると、子どもは「自分が悪い」「弱い」と感じ、心の負担がさらに増してしまいます。

代わりに、次のような声かけを意識してみてください。

  • 「今つらいのは、体がついてこないからだよ。あなたのせいじゃない。」
  • 「今日は何なら少しできそう?」
  • 「昨日より少しだけ早く起きられたね。」
  • 「無理しなくていいよ。一緒に考えていこう。」

正解の言葉がいつも見つかるわけではありませんし、保護者自身も疲れている日があって当然です。
完璧な対応を目指さなくて大丈夫です。
「今日はうまく言えなかった」と思う日があっても、それは保護者としての失敗ではありません。
子どもの傍にいて、一緒にいようとしていること自体が、すでに大きな支えになっています。

学校や周囲との連携

子どもの状況を、学校に正確に伝えておくことはとても大切です。
担任の先生や養護教諭に、「起立性調節障害という診断を受けていること」「朝の時間帯に症状が強く出ること」「無理に登校させることがかえって負担になる場合があること」などを共有しておくと、学校側も対応しやすくなります。

登校の形についても、「毎日・全時間・教室」にこだわらず、柔軟に相談してみてください。

  • 午後から登校する
  • 保健室や別室で過ごす時間を作る
  • 出席扱いになる条件を担任と確認する

こうした選択肢を、担任や学校と一緒に探していくことが、子どもの「行ける日を少しずつ増やす」ことにつながります。

また、スクールカウンセラーや地域の相談窓口、オンラインの相談窓口への相談も、選択肢のひとつです。
子どもの気持ちの整理を手伝ってもらえるだけでなく、保護者自身が話を聞いてもらえる場としても活用できます。
「相談するほどのことでもない」と思わず、気になることがあれば声をかけてみてください。

保護者自身のケアも大切に

子どものことで頭がいっぱいになると、自分自身のことは後回しになりがちです。
しかし、長期戦を支える保護者自身の体と心が整っていることは、子どものケアを続けるうえで欠かせないことです。

睡眠が十分に取れているか、食事をきちんと食べられているか、少しでも休める時間があるか。
まず自分自身に問いかけてみてください。

誰かに話を聞いてもらうことも、大切なセルフケアのひとつです。
信頼できる友人や家族でも、専門家でも構いません。
「こんなことで相談していいのかな」と思わずに、気持ちを言葉にする場を持つことが、保護者自身の疲弊を防ぐことにつながります。

漢方相談の場では、お子さんの体の状態だけでなく、「最近、親御さんご自身はどうですか」という問いかけも大切にしています。
子どもと保護者、両方の状態を一緒に整理しながら、これからの関わり方を考えていく
そういう時間としても、ご活用いただけます。

生活の工夫や心がけと並行して、漢方相談という選択肢を具体的に検討したいと思い始めた方へ。
次のセクションでは、「どんなタイミングで相談を考えてもよいか」「当店ではどのような流れで相談が進むか」をご説明します。

起立性調節障害で漢方相談を考えるタイミングと、当店での流れ

ここまで長い記事をお読みいただき、ありがとうございます。
最後に、「実際に漢方相談を考えるとしたら、どんなタイミングで、どのような流れになるのか」を整理してお伝えします。

「まだ相談するほどではないかな」と思っている方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

こんなときは漢方相談を考えてもよいタイミング

漢方相談は、「すべての手を尽くして、もうどうにもならないとき」に来る場所ではありません。
次のような状況にひとつでも当てはまると感じたら、相談を考えてもよいタイミングだと思います。

  • 病院で診断・治療を続けているものの、改善のペースがゆっくりで、先が見えない感じがする
  • 「検査では異常なし」と言われたのに、朝起きられない状態が何か月も続いている
  • 生活の工夫や学校との調整を続けているが、親子ともに疲れが溜まってきている
  • 子どもが「何か別の方法も試してみたい」「少しでも楽になりたい」と口にし始めている
  • 保護者として「誰かに一度、状況を整理してもらいたい」と感じている

これらのどれかが当てはまるなら、「まだ早い」ということはありません。
漢方相談は、体質面からのアプローチを一緒に考え始める場所です。
病院の治療と並行して活用していただくことを前提としています。

当店の漢方相談の流れ(対面・オンライン共通)

初めての方でも安心して相談いただけるよう、当店では以下のような流れで進めています。

  1. ご予約 LINEからご予約いただけます。まずは気軽にご連絡ください。日程を調整のうえ、相談の方法(対面またはオンライン)をお知らせします。
  2. 事前の簡単な問診 相談をスムーズに進めるために、事前に症状や生活リズムについて、問診フォームにご記入をお願いしております。
  3. 初回相談(目安:60〜90分) 体質・症状・生活リズム・これまでの経過などを、じっくりとお聞きします。子どもの様子だけでなく、保護者の方の不安や疑問についても、遠慮なくお話しください。
  4. 体質・症状の整理と方針のご説明 お聞きした内容をもとに、漢方の視点からお子さんの状態を整理し、どのようなアプローチが考えられるかをご説明します。
  5. 漢方薬のご提案と服用方法の説明 体質や症状に合わせた漢方薬をご提案します。病院で処方されている薬との飲み合わせや注意点も、一緒に確認します。

対面相談は神奈川県藤沢市の店舗で承っています。
遠方の方や外出が難しい場合は、全国からのオンライン相談(ZoomやLINE通話など)にも対応しています。
漢方薬は相談後に郵送でお届けすることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

相談前に準備しておくと安心なもの

初回相談をよりスムーズに進めるために、以下の情報があると助かります。
ただし、すべてが揃っていなくても相談はできますので、用意できる範囲で構いません。

  • 病院の診断名・処方薬の情報:お薬手帳や直近の診断の内容など
  • 生活リズムのイメージ:何時頃に寝て、何時頃に起きられているか、どの時間帯がつらいか
  • 子ども本人が感じていること:「どんなときが特につらいか」「何が一番困っているか」など
  • 保護者として伝えたいこと:学校とのやりとりの状況、進路への不安、これまで試してきたこと

「うまくまとめて話せるか不安」という方も、大丈夫です。
話しながら整理していけばよいので、構えずにいらしてください。

「相談してもいいのかな」と迷っている方へ

「この程度で漢方相談をしていいのだろうか」「もっと症状が重くなってからでないと、相談しにくい気がして」
そう感じて、なかなか一歩が踏み出せない保護者の方は少なくありません。

でも、体調が大きく崩れる前の段階でご相談いただくほど、一緒に考えられることの幅が広がります。
漢方は、「まだそれほどひどくない状態」のときからアプローチを始めることで、体質を整えながら回復を支えやすくなる面があります。

藤沢近郊の方は対面で、遠方の方はオンラインで、全国どちらからでもご相談いただけます。
「話を聞いてもらいたい」という気持ちが少しでもあれば、まずはLINEで症状を簡単に教えていただくだけで大丈夫です。
長年お悩みの経緯があっても、どこに行っても改善しなかった経緯があっても、遠慮なくお聞かせください。

朝起きられない我が子を前に、何かできることはないかと毎日考え続けている保護者の方へ。
その思いは、必ず子どもに届いています。
一人で抱え込まず、少しずつ、一緒に前に進んでいきましょう。

この記事の著者・監修

漢方薬・紫雲 代表薬剤師 Kampo Shiun

  • 薬剤師(国家資格)
  • 漢方専門歴 20年以上
  • 気功実践歴 20年以上
  • 開局15年(2010年〜)
  • 漢方薬・紫雲 代表
  • 全国オンライン対応

神奈川県湘南エリアで漢方薬局「漢方薬・紫雲」を開局。 薬剤師として西洋薬の知識を持ちながら、20年以上にわたり漢方・気功の専門家として 多くの患者さまの体質改善に携わってきました。 「どこに行っても改善しなかった」「病院で異常なし、でもつらい」という方のご相談を 特に大切にしています。煎じ薬・氣功チェックを組み合わせた、紫雲ならではのアプローチで根本からの体質改善を目指します。

※ 本記事は薬剤師・漢方専門家の監修のもと作成しています。個別の症状についてはご相談ください。

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