「無事に大学受験を終えることができました」——
そんな喜びの言葉をいただいたのは、高校3年生の男の子とそのお母さまからでした。
本当におめでとうございます。
ご相談に来られたのは1年半前。
朝になると頭が痛くて起き上がれず、日中は強い眠気と倦怠感が続き、学校に通えない日が続いていました。
「どこも悪くない」と言われ続けた1年間
食欲もなく、吐き気もある。
主治医に相談しても「原因がわからない」と言われ続け、「片頭痛では」という診断で頭痛薬を処方されました。
しかしまったく効きませんでした。
検査をしても異常は見つからない。
どこに頼ればいいかわからない状態が続いていました。
「どこも悪くないと言われるのに、こんなに辛そうで」——
お母さまは途方に暮れた様子でした。
同級生が普通に学校へ通うなか、息子さまは布団の中で過ごす毎日。
その焦りと不安は、ご本人にとっても、そばで見守るご家族にとっても、相当なものだったと思います。
漢方から見た体質
気功(糸練功)で体質を確認すると、気虚(エネルギー不足)と水毒(水分代謝の乱れ)が重なっている状態が見えてきました。
朝に起き上がれない、頭が重い、強い眠気、吐き気——
一見バラバラに見えるこれらの症状は、体の気と水の巡りが滞ることで起きる「ひとつながりの不調」として読み解くことができます。
西洋医学の検査では異常が見つからなくても、体質には必ず偏りがあります。
この方の場合、気のエネルギーが不足し、余分な水分が体内に滞ることで頭部への気血の巡りが妨げられていました。
起立性調節障害と似た症状でも診断がつかないケースや、朝起きられない・強い倦怠感・頭痛が重なる状態は、漢方では体質の偏りとして整えることができます。
経過
体質に合わせた煎じ薬で治療を開始しました。
すぐに劇的な変化があったわけではありませんが、少しずつ朝の頭痛が軽くなり、食欲が戻ってきました。
やがて自分から「学校に行く」と言えるようになり、登校が続くようになりました。
体が整うにつれて表情も明るくなっていったとお母さまが教えてくださいました。
その後は部活にも参加できるようになり、高校生としての日常を取り戻していきました。
そして1年半後——
大学受験を無事に終え、合格の報告をいただきました。
布団の中から、合格通知を手にするまで
朝、布団から起き上がれなかった日々から、受験勉強に集中できるまでに体質が変わった。
部活をこなしながら学校生活を送れるようになった。
その積み重ねの先に、合格という結果がありました。
ご本人の努力はもちろんのこと、1年半諦めずに体と向き合い続けた姿勢と、そばで支え続けたお母さまの存在があってこその結果だと思っています。
「検査で異常なし」でも、諦めないでください
起立性調節障害に似た症状でも診断がつかないケース、原因不明の頭痛・倦怠感・不登校——こうした症状は、体質から整えることで生活が大きく変わることがあります。
「うちの子も同じかも」と感じた方は、ぜひご相談ください。
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