何年も続く頭のふわふわ感・ふらつき──遠隔漢方で9年間、波と付き合い続けた一例

「また今日も、頭がふわふわする」

起き上がったとき、立ち上がったとき、ふとした瞬間に訪れる、地に足のつかない感覚。
めまいとは少し違う、ふわっとした浮遊感が、もう何年も続いている。

病院でCTを撮っても、耳鼻科で検査しても、「特に異常は見当たりません」と言われる。
処方された薬を飲んでいる間は少し楽になる気もするけれど、根本的に何かが変わっている感じはしない。

「じゃあ、この不調はいったい何なんだろう」

そう思いながら、今日も仕事をこなし、家事をこなし、なんとか日常を送っている方が、当店にはとても多くご相談くださいます。

なぜ、ふわふわ感は長引きやすいのか

検査で「異常なし」と言われる頭のふわふわ感・浮動感は、実は一つの原因で起きていることはほとんどありません。

自律神経の乱れ、首や肩のこりによる頭部への血流低下、睡眠の質の低下、慢性的なストレス。
こういった要素がいくつも絡み合って、ふわふわ感として感じられていることが多いのです。

漢方的に見ると、長年の緊張や過労によって「気(き)」の流れが滞る気滞(きたい:ストレスなどで気の流れが滞っている状態)になりやすく、それが頭部の血流を妨げる瘀血(おけつ:血の巡りが悪く滞っている状態)や、余分な水分・むくみが体内に停滞する水毒(たんしつ:体にたまった余分な水分)と組み合わさると、浮動性のめまい感が慢性化しやすくなります。

「これだけ飲めば一発で治る」という症状ではなく、体質のクセを少しずつ整えながら、波と付き合っていくことが必要になります。
だからこそ、長引きやすい。そして、「どこに行っても改善しない」と感じやすいのです。

Aさんのこと──20代後半から始まった、頭のふわふわとの長い旅

Aさん(女性)が頭のふらつき感を意識し始めたのは、20代後半のころでした。

仕事が忙しくなってきた時期と重なっていて、最初は「疲れのせいだろう」と思っていたそうです。
でも、休んでも、旅行に行っても、なんとなく頭がふわふわする感じは消えない。
「自分の頭の中に、うっすらと霧がかかっている」ような感覚が、気づけば日常になっていました。

病院では異常なし。
いくつかの漢方薬局でも相談され、飲み始めると少し楽になる時期もあったそうです。
でも、「まあまあ」以上にはならない。
自分の体質をちゃんと説明してもらえている実感もなかった。

40代前半のとき、インターネットで当店を見つけてご連絡をくださいました。

一度も会わずに、9年間

Aさんは遠方にお住まいで、当店とのやり取りはすべてオンラインと電話でした。
一度も対面したことがないまま、約9年間、漢方と生活の両方を一緒に調整し続けてきました。

初めてご相談いただいたとき、Aさんの体質を糸練功(しれんこう)という氣功技術でみていくと、気血の不足(気血両虚)を底に持ちながら、気が滞っている状態が見えてきました。
長年の緊張と消耗が積み重なって、頭部への気血の巡りが滞っている。
ふわふわ感の背景には、そういった体質の偏りがありました。

糸練功は、気功の考え方をベースにしながら、からだの反応を細かく読み取り、長年の臨床経験にもとづいて体質の傾向をつかむための方法です。
問診だけでは見えにくい部分まで、できるだけ丁寧に探っていくために用いています。

他の漢方薬局で「まあまあ」だったのは、その場の症状には対応していても、体質の根っこの部分にまで届いていなかったからかもしれません。
当店では煎じ薬を中心に、季節や体調の変化に合わせて少しずつ処方を調整しながら、フォローを続けていきました。

9年間、症状が完全にゼロになったわけではありません。
忙しい時期や季節の変わり目には、ふわふわ感が強くなることもありました。
しかし、

  • 仕事を休むほどの悪化は、ほとんどなくなっていった
  • 「悪くなりやすいパターン」が自分でも分かるようになってきた
  • 「この先どうなるんだろう」という不安と恐怖の感覚が、少しずつ薄れていった

と話してくださっていました。

今は1年ほどご連絡がありませんが、自分の体の扱い方がある程度つかめてきたのかもしれない、とこちらでは思っています。
「もう連絡しなくていい」くらいに自分でコントロールできるようになることが、当店が目指しているゴールの一つでもあります。

当店が大切にしていること

当店では、症状を「消す」ことよりも、あなたの体の取扱説明書を一緒につくることを大切にしています。

「なぜこの季節に悪化するのか」「どんな状況でふわふわ感が出やすいのか」「何が整うと波が小さくなるのか」
そういったことが少しずつ分かってくると、症状が完全に消えなくても、暮らし方と心の余裕が変わってきます。

当店が用いる糸練功という氣功技術は、問診だけでは見えにくい体質の偏りを確認するためのものです。
「検査では異常がないのに、なぜこんなに続くのか」という問いに、漢方的な答えを探していくための手がかりになります。

遠隔でのオンライン相談にも対応していますので、遠方の方でも、外出が難しい方でも、ご安心ください。

これを読んでいるあなたへ

もしあなたが、

  • 検査では「異常なし」と言われた
  • でも、頭のふわふわ感が何年も続いている
  • いくつか試したけれど、「これだ」という方法に出会えていない

のなら、一度ご相談ください。

あなたが手に入れたいのは、症状がゼロになる日だけではないはずです。
「また今日も、なんとかやれた」と思える毎日。
その積み重ねを、一緒につくっていきたいと思っています。

これまでの経過や試してきたことを、どうぞ遠慮なくお話しください。
「どこに行っても改善しなかった」という経緯も、当店ではむしろ丁寧にうかがいたいと思っています。

漢方相談のご予約はLINEからどうぞ。
じっくりお時間をとってお話をお伺いします。

この記事の著者・監修

漢方薬・紫雲 代表薬剤師 Kampo Shiun

  • 薬剤師(国家資格)
  • 漢方専門歴 20年以上
  • 気功実践歴 20年以上
  • 開局15年(2010年〜)
  • 漢方薬・紫雲 代表
  • 全国オンライン対応

神奈川県湘南エリアで漢方薬局「漢方薬・紫雲」を開局。 薬剤師として西洋薬の知識を持ちながら、20年以上にわたり漢方・気功の専門家として 多くの患者さまの体質改善に携わってきました。 「どこに行っても改善しなかった」「病院で異常なし、でもつらい」という方のご相談を 特に大切にしています。煎じ薬・氣功チェックを組み合わせた、紫雲ならではのアプローチで根本からの体質改善を目指します。

※ 本記事は薬剤師・漢方専門家の監修のもと作成しています。個別の症状についてはご相談ください。