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旅先で突然はじまった「あの発作」
4年前の夏のことです。
旅行先でいきなり激しい下痢と吐き気、そして冷や汗が襲ってきました。
「食あたりかな」と思いながらもなかなか落ち着かず、せっかくの旅がそのまま終わってしまった。
あのときの感覚は、今でも体が覚えていると、相談に来られた40代の女性がおっしゃっていました。
それ以来、毎年夏の外出や旅行のたびに同じような発作が1〜2回起きるようになりました。
「また出るかもしれない」という不安が先に立って、遠出そのものが怖くなっていったとのこと。
パニック発作に近い感覚です。
動悸・息苦しさ・喉のつかえ 三つが重なる苦しさ
来店されたころには、症状がさらに広がっていました。
日常的に動悸が出るようになり、息が詰まるような感覚、喉に何かが引っかかっているような違和感がほぼ毎日続いていたのです。
検査では異常なし。
でも体は確実に何かを訴えていました。
さらにその年からは首から上だけ汗が噴き出すホットフラッシュも加わりました。
更年期のサインが重なることで、体全体がバランスを崩しはじめていた時期だったのでしょう。
もともと緊張しやすく、脇汗が多い体質だったとのことで、自律神経の乱れが以前から下地にあったと考えられます。
他店で3ヶ月試したけれど、変わらなかった
来店される前に、別の漢方薬局で3ヶ月間治療を受けていたそうです。
でも目立った改善が感じられず、このまま続けていいのか迷っていたとおっしゃっていました。
漢方は「合う・合わない」があります。
処方が症状の表面だけを捉えていて、体質の根っこにアプローチできていない場合、時間をかけても変化が出にくいことがあります。
「どこに行っても同じなのかもしれない」という気持ちになっていたところで、当店にたどり着いてくださいました。
糸練功(気功チェック)で体質の根っこを見る
当店では問診と並行して、糸練功(しれんこう)という気功を応用した体質分析を行っています。
問診票や視覚的な観察だけでなく、気のレベルで体の状態を確認することで、「なぜその症状が出ているのか」という根拠を持って処方を組み立てることができます。
この方の場合、動悸・息苦しさ・喉のつかえという三つの症状は、表面上バラバラに見えて実は同じ体質的な偏りから来ていたことが診断でわかりました。
自律神経の乱れと気血のめぐりの滞り、そして更年期による揺らぎが複合していると判断し、煎じ薬に粉薬2種を組み合わせた処方でスタートしました。
季節とともに揺れ動く体に、処方も動く
治療開始から2週間で動悸に変化が現れはじめました。
「ドキドキする回数が減った気がする」という小さな気づきでしたが、それがとても大事な一歩です。
4ヶ月が経つころには、喉のつかえがない日が増えてきました。
ずっと何かが引っかかっていた感覚が、少しずつ溶けていくような変化です。
ただ、春先に気温が上がりはじめると、のぼせとほてりが出てきて、それに連動して動悸も戻ってきた。
こういう季節の変わり目は、更年期の体にとって特に負荷がかかる時期です。
このタイミングで処方を見直し、のぼせに対応する生薬の比率を調整しました。
漢方治療で大切なのは、一度決めた処方をずっと飲み続けることではなく、体の変化に合わせて処方も変えていくことです。
体は季節とともに動きます。処方もそれに応じて動かなければ、途中で足踏みしてしまうことがあります。
2年半かけて、症状ゼロで卒業
処方調整を経てからは、日常生活でほとんど支障を感じない状態が続くようになりました。
少し体に負担がかかると、以前のような症状がわずかに顔を出すことはありましたが、翌日には自分で回復できるようになっていったのです。
これが「根っこから整った」状態のひとつの目安です。
そして治療開始から2年半。
動悸も、息苦しさも、喉のつかえも、ホットフラッシュも、すべてが消えた状態で卒業されました。
「旅行が楽しめるようになりました」という言葉が、今でも印象に残っています。
あの発作がはじまった旅先の記憶を、新しい思い出で塗り替えてほしいと思います。
根本治療には時間がかかります。
それは事実です。
でも、正しい方向に向いていれば、体は必ず変わっていきます。
2週間、4ヶ月、1年、2年と積み重ねてきた変化が、最後に「症状ゼロ」という結果につながりました。
動悸やパニック症状、喉のつかえ、ホットフラッシュで悩まれている方へ。
他店で効果が出なかった方も、ぜひ一度ご相談ください。
LINEで症状を簡単に教えるだけでOKです。
どこに行っても改善しなかった経緯でも、遠慮なくお話しください。
