PMSでイライラ・涙が止まらない方へ|20代女性の症例と6ヶ月の改善経過【月経困難症】

生理前になると、自分の感情が自分でコントロールできなくなる。
些細なことでイライラし、涙が止まらなくなり、後になって「なんであんなふうになってしまったんだろう」と落ち込む。
そんな毎月を、誰にも相談できないまま、ひとりで繰り返している方は決して少なくありません。
「これは私の性格の問題なのかもしれない」と、自分を責めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、PMSと月経困難症に長く悩まれてきた20代女性の症例から、初回時の状態から6ヶ月間の経過までを詳しくご紹介します。

PMSによる情緒不安定は性格の問題ではありません

生理前の1週間、気持ちが不安定になって仕事に集中できない。
ちょっとした一言に過剰に反応してしまい、涙が止まらなくなる。
かと思えば、些細なことに強い苛立ちを覚え、大切な人に強く当たってしまう。
そして生理が終わる頃になって、「どうしてあんな態度を取ってしまったんだろう」と自己嫌悪に陥る。
この繰り返しに、疲れを感じている方は多いはずです。

こうした症状は「性格の問題」でも「気の持ちようの問題」でもありません。
多くの場合、体質からくるサインであり、適切に体質と向き合うことで、変化が生まれる可能性があります。
ここでは、実際にご相談いただいた症例をもとに、初回相談から半年間の改善までの道のりを、できるだけ具体的にお伝えしていきます。

20代女性のPMSと月経困難症の症例紹介(ピル・他院漢方で改善せず)

ご相談にいらしたのは、20代の女性でした。
もともと18歳頃、初潮を迎えてしばらく経った頃から生理痛が強く、学生時代から市販の鎮痛剤が手放せない状態が続いていたそうです。
当時は「生理痛が重いのは体質だから仕方ない」と考え、婦人科を受診することもなく、鎮痛剤でその場をしのぐ生活を続けていました。

状況が大きく変わったのは、就職してからでした。
仕事の責任が増え、日々のストレスが積み重なる中で、生理前の情緒不安定さが急激に強くなっていったとのことです。
生理の1週間ほど前になると、些細な出来事で涙が出たり、逆に強いイライラが抑えられなくなったりする日が増えていきました。
特に仕事のプレッシャーが大きい時期には症状が顕著に強く出て、日常生活全体に影響が及んでいる状態でした。

これまでの治療歴

症状の悪化を受けて、まずは婦人科を受診し、ピルを処方されました。
服用を始めてしばらくは一定の変化を感じていたものの、体質的な違和感が拭えず、服用を続けることへの心理的な抵抗が徐々に強くなっていったそうです。
それでも「途中でやめるのは良くないのでは」という思いから2年間服用を継続されましたが、最終的にはご自身の判断で服用を中止されました。

ピルを中止した後、別の漢方薬局に相談し、そこでも2年ほど漢方薬を服用されました。
しかし、こちらもはっきりとした効果を実感できないまま時間だけが過ぎていったとのことです。
処方の見直しや体質の再確認が行われることはほとんどなく、同じ処方を漫然と継続する形になっていたようでした。

ピルと他院の漢方薬、2つの治療法をそれぞれ長期間にわたって試しても改善を感じられなかったことで、「自分の体質には合う治療法がないのかもしれない」と感じ始めていたそうです。
当店にご相談いただいた際も、「今度もまた変わらないかもしれない」という不安を抱えていらっしゃいました。

同じように「試したけれど合わなかった」経験がある方へ
治療法が合わなかったのは、体質に合わせた調整が行われていなかっただけかもしれません。

当店では、気功を用いて体質の状態を確認しながら、その方に合わせて煎じ薬を細かく調整しています。
まずは今の症状をLINEで気軽にお聞かせください。

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初回相談時の状態:生理前の感情の波と強い生理痛が生活に与える影響

初めてご来店いただいた際は、感情の波がかなり強く出ている状態でした。
生理前になると自分でも制御が難しいほど気分が沈んだり、逆にイライラが爆発してしまったりすることが多く、パートナーとの関係にも影響が出ているとのお話がありました。
些細な言い争いがきっかけで感情的になってしまい、後から後悔する、というパターンを繰り返していたそうです。

仕事にも集中しづらく、生理前の時期はミスが増えたり、周囲とのコミュニケーションがぎこちなくなったりすることもあったといいます。
生活の質全体が下がっている印象を受け、ご本人も「毎月3分の1くらいは自分が自分でない感覚がある」と話されていました。
強い生理痛も相変わらず続いており、心身両面の負担が重なっている状態でした。

煎じ薬と体質チェック(気功)による6ヶ月間の改善経過

気功による体質チェックで気血の状態を確認したうえで、体質に合わせて煎じ薬の調整を行いながら経過を見ていきました。
初回相談時のヒアリングでは、日々のストレスの内容や生活リズム、これまでの治療歴についても詳しく伺い、その方固有の体質の偏りを見極めることを重視しました。

服用開始から1ヶ月ほど経った頃、「以前は週に3-4回出ていた涙が、1-2回くらいに減った気がする」という、小さいながらも前向きな変化が見られ始めました。
この時点ではまだ生理痛や気分の波そのものが大きく変わったわけではありませんでしたが、ご本人にとっては久しぶりに感じる希望の兆しだったようです。

その後も生活状況や体調の変化に合わせて処方を細かく調整しながら継続しました。
3ヶ月ほど経過した頃には、感情が揺れる場面そのものは残っているものの、揺れ方が以前より緩やかになってきたという変化が見られるようになりました。
仕事でのストレスがかかる場面でも、以前ほど極端な反応にはならなくなってきたとのことです。

治療開始から6ヶ月が経った現在では、感情が大きく揺れそうになった瞬間にも、一呼吸置いて自分を落ち着かせられる場面が増えてきたとのことです。
パートナーに強く当たってしまう頻度も減り、「以前より自分をコントロールできている実感がある」と話してくださるようになりました。
生理痛についても、鎮痛剤に頼る頻度が月に5回程度だったものが月に1-2回くらいに少しずつ減ってきているとのお話がありました。

もちろん、症状がすべてなくなったわけではなく、治療はまだ途中の段階です。
生理前になると、今でも多少の不安定さを感じることはあるといいます。
ですが、半年前と比べて確実に変化を感じられていること、そして「以前は想像できなかった落ち着き方ができるようになった」という実感を持てていることが、この症例の重要なポイントだと考えています。

漢方的に見るPMSと月経困難症「気の滞り」と「血の巡り」

漢方の考え方では、PMSや月経困難症にはストレスによる気の巡りの滞りが関わっていることが多いとされます。
気の巡りが滞ると、感情が不安定になりやすく、イライラや抑うつ的な気分の波として現れることがあります。
仕事や人間関係のストレスが続くと、この気の滞りがさらに強まりやすい傾向も見られます。

あわせて、血の不足や巡りの滞りがあると、生理痛が強く出やすくなる傾向も見られます。
気と血は互いに影響し合う関係にあるとされ、気の滞りが長く続くと血の巡りにも影響が及び、結果として感情面と身体面の両方に症状が現れやすくなると考えられています。

西洋医学的なホルモンバランスの変化と、漢方でいう気血の状態は、それぞれ異なる視点からのアプローチですが、両方の視点を踏まえて体質を見極めることが、改善の糸口につながると当店では考えています。
今回の症例でも、就職後のストレス増加による気の滞りと、もともとの血の巡りの乱れが、症状の背景にあると考えられました。

合わない漢方では効果を感じにくい理由と、体質に合わせた微調整の重要性

完治ではなく「変化」が重要

すべての症状が消えることだけを目標にすると、途中の変化を見落としてしまいます。
今回のケースでも、1ヶ月目の小さな変化、3ヶ月目の緩やかな変化、6ヶ月目の自制できる場面の増加と、段階的な変化の積み重ねが、その方にとっての実感につながっていきました。

継続と微調整が欠かせない

体調や生活状況は日々変わるため、一度決めた処方をそのまま続けるのではなく、経過を見ながら調整していくことが改善のプロセスには欠かせません。
今回も、ストレスの状況や体調の変化に応じて処方を見直しながら進めてきたことが、変化につながったと考えられます。

体質に合った処方であるかどうか

ピルや他院の漢方薬で効果を感じられなかったのは、その方の体質に本当に合った処方ではなかった可能性があります。
同じ「PMS」という診断名でも、背景にある体質は一人ひとり異なるため、体質を丁寧に見極めるプロセスがなければ、効果を実感しにくいことがあります。

ピルや他院で改善しなかったPMSで悩む方へ:相談のタイミングと選び方

生理前の感情の波に振り回される毎月を、「仕方のないこと」として諦めてしまっていませんか。
今回ご紹介した症例のように、時間をかけながらでも、少しずつ自分をコントロールできる場面が増えていくという変化は起こり得ます。
パートナーとの関係も、仕事との向き合い方も、今とは違う形で選び直せる可能性があります。

ピルが体質に合わなかった方、他院の漢方薬で効果を感じられなかった方も、諦めるのはまだ早いかもしれません。
体質に合った調整方法が、まだ見つかっていないだけということもあります。

まずは今の症状を、気軽にお聞かせください
症状が強くなる前の段階で整えていく方が、体への負担も少なく、変化も出やすくなります。

詳しい説明は不要です。
「生理前にイライラして辛い」「涙が止まらない」など、今の状態をそのままLINEでお伝えいただくだけで大丈夫です。
他院やピルで思うような結果が得られなかった方も、まずはお気軽にご相談ください。

PMSと漢方についての詳しい解説はこちら

この記事の著者・監修

漢方薬・紫雲 代表薬剤師 Kampo Shiun

  • 薬剤師(国家資格)
  • 漢方専門歴 20年以上
  • 気功実践歴 20年以上
  • 開局15年(2010年〜)
  • 漢方薬・紫雲 代表
  • 全国オンライン対応

神奈川県湘南エリアで漢方薬局「漢方薬・紫雲」を開局。 薬剤師として西洋薬の知識を持ちながら、20年以上にわたり漢方・気功の専門家として 多くの患者さまの体質改善に携わってきました。 「どこに行っても改善しなかった」「病院で異常なし、でもつらい」という方のご相談を 特に大切にしています。煎じ薬・氣功チェックを組み合わせた、紫雲ならではのアプローチで根本からの体質改善を目指します。

※ 本記事は薬剤師・漢方専門家の監修のもと作成しています。個別の症状についてはご相談ください。