【チック症 改善例】瞬き・咳払いが続いた男の子が漢方で卒業するまで

「うちの子、また瞬きが増えてきた気がする」その不安、抱えていませんか

お子さんの顔がひくっと動く。
瞬きが多い。
咳払いを繰り返す。
気づけばそんな仕草が増えていて、心配になって検索されている方も多いのではないでしょうか。

チックは親御さんの育て方のせいではありません
それでも「私が厳しくしすぎたのかな」「学校で何かあったのかな」と、ご自身を責めてしまう方をこれまで何人も見てきました。

今回は、3歳でチックが始まり9歳までは「様子を見るだけ」だった6年。
そこで当店にお越しになり、漢方で少しずつ体質を整え、15歳で卒業まで辿り着いた症例をご紹介します。

子供のチックと漢方の関係、そしてチック症の改善に向けて何が大切だったのか、できるだけわかりやすくお伝えします。

子供のチック症とは?瞬き・咳払いに隠れたサイン

チック症とは、本人の意思とは関係なく、体の一部が急に動いたり、声が出たりする状態のことです。
瞬き、顔をしかめる、口を開ける、首を振るといった運動性のチックと、咳払いや鼻を鳴らす、声を出すといった音声チックがあります。

多くは小学校低学年ごろまでに一度は経験するとも言われており、一時的なもので自然に落ち着くケースも少なくありません。
ただ、長引いたり、症状が増えたり変化したりすると、保護者としては子供のチックの原因が気になり、不安になるのは自然なことだと思います。

病院では経過観察を勧められることが多く、それ自体は間違ったことではありません。
ただ、何年も様子を見続けることに、もどかしさを感じるご家庭もあります。
今回ご紹介する症例は、そうしたご家庭が病院以外の選択肢として漢方にたどり着いたケースです。

3歳発症から9歳まで|子供のチック症が続いた6年間

3歳|最初のサイン

この男の子のチックが最初に現れたのは、3歳の頃でした。

瞬きが増え、口を開けたり、口の周りを舐めたりする仕草が目立つようになりました。
まだ小さかったこともあり、ご家族は最初「癖かな」と思っていたそうですが、次第に顔をしかめる動きや咳払いも加わり、音声チックも見られるようになっていきました。

就学前後|悪化していく症状の波

幼稚園から小学校へと環境が変わる時期は、チックの症状が強く出やすい時期でもあります。
この子の場合も、入園や入学、クラス替えといった環境の変化のたびに、症状が強まる波を繰り返していました。

ストレスや緊張が引き金になりやすいのがチックの特徴で、これは漢方的な視点からも説明できる現象です。
しかし、この6年間は特別な対処をすることもできず、ご家族は症状が増えていく我が子を見守りながら過ごすしかない、もどかしい時間でもありました。

9歳|治らないまま迎えた転機

3歳の発症から6年が経った9歳の頃には、顔のチックに加え、瞬き、口を開ける動き、口周りを舐める仕草、咳払い、顔をしかめる動き、そして音声チックまで、症状の種類は増えたまま落ち着く気配がありませんでした。

「このまま様子を見ているだけでいいのだろうか」という不安から、病院以外の選択肢を探し、紫雲にたどり着かれたのがこの時期です。

9歳から漢方相談へ|チック症と体質改善の6年

漢方薬局での取り組みを始めてからも、症状がすぐになくなったわけではありません。
それでも続けていく中で、症状の出方は少しずつ変化していきました。
強く出る時期があっても、以前より落ち着くまでの時間が短くなる。そんな小さな変化の積み重ねが、9歳から6年という時間の中で見られていきました。

そして15歳になる頃には、日常生活でチックが気にならないほどまで落ち着き、漢方を卒業する日を迎えることができました。

どのように漢方でチック症にアプローチするのか|「肝」と「筋」とストレスの関係

漢方が考える「肝は筋を司る」という視点

漢方には「肝は筋を司る」という考え方があります。
ここでいう「肝」は西洋医学の肝臓そのものというより、筋肉の緊張や動き、神経の働きを含めた広い概念です。
まばたきや顔の引きつり、震えといった不随意な動きは、この「肝」の状態と深く関わっていると考えられています。

そのため紫雲では、チックの症状そのものを一つずつ抑え込むのではなく、肝の働きを整えることで、筋肉の緊張や不随意な動きが起こりにくい体質へと導くことを目指します。
これが西洋医学の対症療法とは異なる、漢方ならではのアプローチです。

ストレスが症状を揺らす理由

漢方では、「肝」は気の巡りとも深く関係するとされ、精神的な緊張やストレスの影響を受けやすい臓腑と考えられています。
環境の変化や不安、緊張が続くと気の巡りが滞りやすくなり、それが筋の緊張として表に出てくる。
チックの症状が学校行事やクラス替えの時期に強まりやすいのも、こうした関係から理解することができます。

だからこそ、その時々の状態に合わせて処方を見直していく丁寧な体質分析が欠かせません。
紫雲では糸練功という気功をベースにした体質チェックを用いて、その時のお子さんの状態を見極めながら処方を組み立てています。

子供のチック症に対する漢方処方の考え方と体質調整

ベースとなった処方の考え方

この症例では、肝に働きかけ、筋肉の緊張を緩め、震えを抑える働きを持つ生薬を組み合わせることを基本としました。
チックの動き一つひとつに対処するのではなく、そもそも症状が出にくい体質へと土台から整えていくことを意識した処方です。

悪化した時期の微調整:気の巡りを整える

環境の変化やストレスで症状が強まる時期には、気の巡りを整える生薬を加えるなど、ベースの処方に微調整を重ねていきました。
同じ処方をただ続けるのではなく、その時々の状態に合わせて柔らかく変化させていく。
この積み重ねが、6年という時間の中で少しずつ効いてきたように思います。

小麦・グルテンと子供のチック症:食事と体質のもう一つの側面

経過を見ていく中で、この男の子の場合は小麦、いわゆるグルテンへの反応も体質の一部として関わっている可能性が見えてきました。
そこで、その反応を整える生薬も処方に組み込み、体質調整の幅を広げていきました。
こうした一人ひとり異なる体質の細かな側面まで見ていけるのも、決まった型に当てはめない漢方ならではの対応だと感じています。

なぜ子供のチック症に時間がかかったのか|6年の経過から見えたこと

正直にお伝えすると、この症例は決して早く改善したわけではありません。
9歳から15歳まで、約6年という時間がかかっています。
それでも歩みを止めなかったのは、症状の波を繰り返しながらも、少しずつ落ち着くまでの時間が短くなっていくという、確かな変化があったからです。

チックは、単一の原因で起こるものではなく、体質、ストレス、環境、食事の影響など、いくつもの要素が重なって現れると考えられています。
今回の症例では、ベースとなる肝の働きを整えることに加え、その時々の気の巡り、さらに小麦への反応という体質の側面にまで視点を広げたことが、改善への一つの鍵になったと感じています。

一つの視点にこだわらず、体質全体をその都度見直していく姿勢こそが、時間はかかっても確実な変化につながったのだと思います。

チック症は体質から整えられる可能性があります

チック症は、多くの場合、成長とともに自然に落ち着いていくものですが、症状が長引いたり、保護者として何かできることを探している方も少なくないと思います。
今回ご紹介した症例のように、チックは体質という視点から向き合っていける可能性がある症状です。

もちろん、一人ひとり体質も経過も異なりますので、同じように改善するとは限りません。
ただ、病院での経過観察だけでなく、こうした選択肢があることを知っていただけたらと思います。

お子さんのチックのことで、どうか一人で抱え込まないでください。

数年後、お子さんが友達と笑い合いながら、チックのことを気にする様子もなく毎日を過ごしている。
そんな穏やかな日常を、少しずつ取り戻していけるかもしれません。

子供のチック症で悩んでいる方へ|漢方相談・LINEでのご予約について

紫雲では、全国どこからでもLINEでのご相談を承っております。
まずは今のお子さんの様子を、LINEで簡単に教えていただくだけで大丈夫です。

病院でずっと経過観察と言われている、いろいろ試したけれど改善が見られなかった。
そうした経緯であっても、遠慮なくお聞かせください。
今回の症例のように、時間をかけながら体質を整えていく道を、一緒に探っていければと思います。

小児チック症と漢方の詳しい解説はこちら

この記事の著者・監修

漢方薬・紫雲 代表薬剤師 Kampo Shiun

  • 薬剤師(国家資格)
  • 漢方専門歴 20年以上
  • 気功実践歴 20年以上
  • 開局15年(2010年〜)
  • 漢方薬・紫雲 代表
  • 全国オンライン対応

神奈川県湘南エリアで漢方薬局「漢方薬・紫雲」を開局。 薬剤師として西洋薬の知識を持ちながら、20年以上にわたり漢方・気功の専門家として 多くの患者さまの体質改善に携わってきました。 「どこに行っても改善しなかった」「病院で異常なし、でもつらい」という方のご相談を 特に大切にしています。煎じ薬・氣功チェックを組み合わせた、紫雲ならではのアプローチで根本からの体質改善を目指します。

※ 本記事は薬剤師・漢方専門家の監修のもと作成しています。個別の症状についてはご相談ください。

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