― 繰り返す痛みと不調に、漢方で向き合う ―
「突然の激しい下腹部痛で救急搬送されたんです…」
そんなご相談をくださったのは、30代の女性でした。
実は、3年ほど前から生理不順や不正出血、生理中のめまい、慢性的な下腹部の痛みなどが続いていたそうです。そして昨年、婦人科で検査を受けた際に「左卵巣のチョコレート嚢腫」と診断されました。
月の半分は痛みがある日々…
発症初期は我慢できる程度の痛みだったそうですが、数ヶ月前、あまりの激痛で倒れてしまい、救急車で運ばれる事態に。
それ以降、月の半分ほどは、どちらかの卵巣や下腹部に痛みがある状態が続いていたといいます。
このまま痛みと付き合っていくしかないのだろうか…
ご本人の不安も強く、なんとか体質から改善したいという想いで、当店へご相談にいらっしゃいました。
東洋医学から見る「卵巣チョコレート嚢腫」とは?
東洋医学では、チョコレート嚢腫を「瘀血(おけつ)」の現れと考えます。
▼ 瘀血とは?
瘀血とは、血(けつ)の巡りが悪くなって、体の中で停滞してしまっている状態。
東洋医学でいう「血」は、現代医学での血液やリンパの働きに近く、健康であれば全身を元気に巡っています。
しかし、ストレス・冷え・ホルモンバランスの乱れなどが原因で、この巡りが滞ると、次のような不調が現れます:
また、舌の裏側に浮き出た血管(怒張)も瘀血のサインです。鏡でチェックしてみてくださいね。
お客様の体質と反応から導き出した処方
ご相談者さまも、舌の裏に強い瘀血反応があり、気功チェックでも腹部と卵巣に一致した瘀血の反応がありました。
これらを踏まえ、体質と症状に合わせて以下のような漢方治療をスタートしました:
▼ 使用した漢方薬の構成
- 煎じ薬:1種(血の巡り・痛み緩和)
- 粉薬:2種(ホルモンバランス、自律神経の調整)
- 粒薬:1種(瘀血体質の改善)
漢方の世界では、「ひとつの処方で全てを解決しようとしない」ことが大切です。
複数の薬を組み合わせることで、体のさまざまな側面にアプローチします。
症状が落ち着き、笑顔を取り戻すまで
治療開始から約1ヶ月後。
「気づいたら痛みが出なくなっていました」と、明るい笑顔でご報告いただきました(^^)
その後も婦人科系の不調は安定し、9ヶ月目から徐々に服用量を減らし、約1年で漢方治療を卒業されました。
途中で泌尿器の不調が出た時期もありましたが、漢方薬の内容を少し調整することで対応できました。
この症例のポイント
この症例では、以下の点が改善の決め手となりました:
「同じような症状で悩んでいるけれど、なかなか改善しない」
そんな方こそ、西洋医学と視点が異なる漢方の力を試してみてほしいと思います。
【漢方費用の目安】
※体質や症状によって異なります
種類 | 2週間分の目安費用 |
---|---|
煎じ薬 | 6,400円 |
粉薬(2種) | 7,600円 |
粒薬 | 2,000円 |
ご相談はお気軽にどうぞ
チョコレート嚢腫・下腹部痛・生理の不調でお悩みの方へ。
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「薬を飲んでいるけど変わらない…」という方も、一度お気軽にご相談くださいね。
(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)