緊張すると震えてしまう——10年越しの悩みに向き合う決意
10年来のふるえ、仕事の現場でのつらさ
ご相談くださったのは、30代の男性。
10年ほど前から、緊張した場面で腕や首がふるえる症状に悩まされていました。
日常生活では困ることは少ないけれど、
彼の仕事は対人対応やプレゼンなど“人前に出る”ことが多い業務。
「大事な場面ほど、震えてしまう自分が情けなくて…」
「平常心でいるつもりなのに、体が勝手に反応してしまう」
そのことがストレスとなり、さらに症状が強くなる——
そんな悪循環を感じていたそうです。
最近さらに悪化、思い切って漢方相談へ
特にここ最近は、より責任のあるポジションについたことで、
日々のストレスや緊張感が高まり、ふるえも強く出るように。
「これ以上悪くなる前に、今のうちにできることを」と思い立ち、
インターネットで調べて当店を見つけてくださいました。
「薬に頼る前に、自分の体の内側から変えられないかと思ったんです」とお話しくださいました。
“筋肉と肝の関係”に着目した漢方アプローチ
漢方では、筋肉の動きや緊張は「肝(かん)」の働きと深く関係すると考えます。
この“肝”は、肝臓というよりも、自律神経や情緒、筋の動きを司るシステムのような存在。
この方の状態は、まさに「肝の不調」がベースにあるように感じました。
さらに、
- 緊張すると呼吸が浅くなる
- 眠りが浅く、夢も多い
- ふだんから肩がカチカチにこっている
- 冷えとほてりが同時にあるような感じがする
など、気の高ぶりと巡りの悪さが同時に見られました。
ご提案した漢方と服用後の変化
そこで選んだのは、
- 肝のバランスを整える漢方薬
- 緊張をやわらげ、リラックスを促す生薬
- ふるえやけいれんを抑える伝統処方
これらを組み合わせた煎じ薬をベースにご提案。
服用開始から2週間ほどで、
「まだ少し緊張すると震えるけれど、“以前よりマシ”という感じがある」とお話しくださいました。
症状の波と向き合いながら、小さな前進を積み重ねる
治療開始から数ヶ月、
お仕事の忙しさに比例して症状の波はあるものの、
以前のような“大きな波”ではなく、緩やかな上下に変わってきたとのこと。
「不思議と、ふるえに対して“焦らなくなった”んです」
「それが、結果的に震えを軽くしてくれているのかもしれません」
1年かけてお薬を減量中、卒業を目指して
1年ほどかけて、漢方薬の量も少しずつ減らしながら様子を見ています。
お仕事も継続中ですが、震えによる支障はかなり軽減され、
自信をもって日常を送れるようになってきました。
同じように悩む方へ|「見られたくない震え」だからこそ
「人前で手や首が震えてしまう」
「頭では冷静なのに、体が言うことを聞かない」
「薬に頼る前に、何かできることはないだろうか」
そんなお悩みを抱える方は、少なくありません。
この症例のように、震えの背景には“心と体の緊張”が複雑に関係していることも。
漢方では、その“背景ごと”やさしく整えることが可能です。
「震えを抑える」のではなく、震えに振り回されないご自身へ。
そんな変化を目指して、わたしたちがサポートいたします。
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本態性振戦について詳しく知りたい方へ
▼症状の特徴や漢方でのアプローチ、体質別の考え方などはこちらで詳しく解説しています。
(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)