幼少のころより皮膚に関するトラブルでお悩みの女性(20代)から相談を受けました。
数年前までは落ち着いていた症状なのですが転職をきっかけに再発。
慢性的に全身がかゆくなり、運動して汗をかいた時や入浴後は特に痒みが強くなるといいます。
また、生理前にはあごのラインを中心に吹き出物がひどく気分もふさぎがちになるとのことです。
現在は病院でステロイドの塗り薬とかゆみを抑える飲み薬を服用中であります。
さらに、仕事での人間関係のストレスが強く毎日イライラしてしまうとのこと。生理前はお肌の状態と相まってイライラ感は激しくなってしまいます。
仕事が忙しく食事も偏ってしまいがちであるようです。お昼ご飯はコンビニのお菓子を食べ野菜を食べることは少ないとのことです。
その他の諸症状として、のぼせ感も強く、肩こりや立ちくらみも発症しております。
お肌の状態・自律神経などの氣のめぐりの状態を氣功で分析し、体質Checkをおこないました。
全身の状態から考え、
- 瘀血を取り除く漢方薬
- 肝を中心とした中焦の熱を取り除く漢方薬
の2種を選薬し治療を開始しました。
2週間後。かゆみは少し落ち着いているようです。しかし、その2週間後、生理も重なり状態は悪化してしまいました。
氣功でもう一度詳しくCheckをおこないます。
瘀血の体質と中焦の熱証には間違いないのですが、別の漢方薬のほうが反応がきれいに消えます。
事情を説明し、漢方薬を変更することとしました。
2週間後。かゆみものぼせ感も落ち着いてきているとのことです。
漢方薬の変更が功を奏したと考えられます。
ホッとひと安心です。
1ヶ月後、生理前におでこにニキビはできたが、仕事仲間から「最近、肌がきれいになってきているよ」と言われたとのこと。
嬉しいご報告です。
食事も気をつけるようになっており、良い兆候であるといえます。
今後はストレスとの付き合いが課題となりますが、じっくり取り組んでいくと、きっと良い結果が出ると考えられます。
まだ服用をはじめて3ヶ月ほどなので、完治までは時間がかかると思われますが順調な経過をたどっている症例をご紹介いたしました。
ストレスにより皮膚に影響が出る方は非常に多いです。
ストレスの多い現代社会において、漢方薬は有効な手段だと実感した症例であります。
(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)