——漢方専門相談薬局 店主インタビュー
何軒も巡って、それでも良くならなかった。そういう方が、ここへ来る。問診を重ねながら、「こうしていけば回復できるんじゃないか」という道筋が見えてくる。そのとき胸に湧くのは、安堵より先に——静かな悔しさだ。
悔しさの向き先が、変わった
最初に感じるのは、「なぜ今まで他の場所では気づいてあげられなかったんだろう」という感覚だ。問診を進めるうちに治療の道筋が見えてくると、その悔しさはいっそう強くなる。
以前は、その気持ちが「業界全体への歯がゆさ」として外に向かっていた。なぜ気づいてあげられる先生がいないのか。なぜもっと早く適切な治療が届かなかったのか——と。でも今は、違う。
「自分がもっと早くこの方と出会えていれば——そう思うようになりました。つまり、自分の実力不足だと。」
その変化は静かに、じわじわと訪れたものだった。患者さんの前ではもちろん、その感情は出さない。「同じように苦しんでいた方が、ここで回復されていますよ」という言葉をかけながら、まずここが安心できる場所だと感じてもらうことを優先する。
「私がすごい」のではない
この薬局では、漢方を論立てながら、気功を用いて処方を見極める。患者さんへの説明はそう難しくない。「気功を使ってみますね」と伝えるだけで、みなさんすんなりと受け入れてくれる——良い方向へ変わっていければ、それでいいと思ってくださっているのだと思う。
気功も、カウンセリングも、アピールポイントではない。目の前の患者さんを回復へ導くために、必要だからやる。それだけのことだ。
「君は特別なわけではない。気功ができるから、何十年も勉強している先生より適切な治療法を導けるだけだよ。」
師匠の言葉
その言葉は、すんなりと腑に落ちた。「患者さんを治せる」と感じ始めると、鼻が高くなる人間が多すぎる——師匠にはずっとそう言われてきた。だから今もその言葉を、胸の奥にとどめている。
過去の悔しさを、今の燃料にする
治せなかった方も、もちろんいる。数年前に力が及ばなかった方のことを、今でも思い出すことがある。「今のこの理論があれば、あの方を回復に導けたかもしれない」——そう考えることがある。
だからこそ、今目の前にいる方には全力を尽くす。数年後に同じ後悔をしないように。それが唯一の答えだと思っている。
「信じる心があるから、来てくれた」
不信感を持って来られる方も多い。何軒も回って、何度も期待して、裏切られてきた方たちだ。それでもここへ足を運んでくれた。
「どこかに信じる心があるから、来てくださったんだと思っています。だから、ゆっくり話を進めていきます。」
ただし、回復はこちらが「させる」ものではない。患者さん自身が、自分の人生のために向き合っていくものだ。時間がかかることもある。でも、その道のりに並走することが、この仕事の本質だと思っている。
それでも、ここへ来てほしい
何軒も巡った。それでも良くならなかった。もう自分は治らないかもしれない——そう感じているあなたへ。
「私は特別な人間ではありません。でも、同じように何軒も回って苦しんでいた方が、漢方薬を飲み、ご自身の生活を整え、回復していった方がたくさんいます。あなたのその苦しみも、漢方の知恵を活かしながら、今より少しでも前に進むことができるのではないかと感じています。」
まずは、症状を聞かせてください。難しく考えなくて大丈夫です。「どこに行っても良くならなかった」という経緯でも、遠慮なく話してください。LINEで症状を簡単に教えていただくだけで構いません。
