「どこが悪いってわけじゃないけど、なんとなくずっと不調」
「病院では異常なし。でも毎日がしんどい…」
そんな“はっきりしないけどつらい”不定愁訴や、更年期特有の体調変化に悩む方が増えています。
今回は、更年期の多様な不調でお悩みだった50代女性の症例をご紹介いたします。
ご相談内容:多岐にわたる不調と周囲の理解のなさ
ご相談くださったのは50代の女性。
症状は非常に多岐に渡っていました:
- 頭が重い(頭重感)
- のぼせやすい
- 「脳が疲れる」感覚
- 眠りが浅い
- 耳鳴り
- 朝の指のこわばり
- 右足の痛み
- イライラ感
- 生理不順
これだけの症状が重なると、日々の生活にも支障が出てしまいます。
お話をお聞きしていても、心身のつらさが言葉の端々から伝わってきました。
さらに、こういった不調は周囲の人に理解されにくく、「気のせい」「加齢のせい」と片付けられてしまうことも…。
その苦しさも、お悩みの一部だったのではないかと思います。
過去の治療歴と悪化のきっかけ
過去には病院で加味逍遙散(かみしょうようさん)を処方され、イライラには一定の効果があったようです。
しかし、コロナ禍での在宅勤務をきっかけに、心身のバランスを大きく崩してしまいました。
「もう少し根本から整えたい」「完治を目指したい」と思い、当店へご相談にお越しくださいました。
甘いものと不調の関係?まずは生活から見直し
カウンセリングの中で、食生活についてもお伺いしたところ:
- 朝食は抜くことが多い
- 間食に甘いお菓子をよく食べている
と言った点が目立ちました。
甘味は心を緩めるものですが、漢方医学でいう「甘味」は、穀物やイモ類のやさしい甘さのことを指します。(しかも2000年前の穀物やイモ類です!)
現代の白砂糖や強い甘味は体への負担になりやすく、過剰摂取はおすすめしていません。
まずは甘いお菓子の頻度を減らすところから生活習慣を見直すことにしました。
ご予算に合わせて、できるところから治療を
ご予算の都合もあり、漢方薬はできる範囲からのスタートに。
最初は表面に出ている症状(イライラ・睡眠など)を優先し、気功とカウンセリングを通して粉薬1種から治療を始めました。
※本来は「目の前の不快な症状」と「体の根本体質」の両方に同時に取り組むのが理想ですが、ご予算や生活の状況に応じて柔軟に対応しております。
📅 治療の経過
▶ 開始から45日後:
「なんとなくですが、全体的に良くなってきた感じがします」との嬉しいお声をいただきました。
▶ 半年後:
全体的に落ち着いてきているものの、耳鳴りだけは変わらないとのこと。
気功でチェックし、次の体質(耳鳴りの本体)へシフトすることにしました。
▶ その2ヶ月後:
新しい漢方薬に切り替えてから、耳鳴りの音が少し小さくなったとのこと。
ここからは大きなぶり返しもなく、状態は安定していきました。
▶ 治療開始から1年後:
お薬を半量に減らすことができました。
▶ さらに3ヶ月後:
お薬は当初の1/3量に減量。その後、治療を卒業となりました。
まとめ:更年期・不定愁訴は「体の声」を聞くことから
漢方では、体が発している微細なサインを「不調の入口」として丁寧に見ていきます。
不眠、のぼせ、耳鳴り、だるさ、イライラ…
それぞれは小さな症状かもしれませんが、組み合わさると“生きづらさ”につながってしまいます。
更年期や不定愁訴こそ、漢方の得意分野。
「何科に行けばいいのかわからない…」というときこそ、どうぞお気軽にご相談ください。
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(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)