チックは漢方薬の得意分野です

 昔から「漢方薬が良く効く」と言われる疾患に『小児チック』があります。
首を動かす・まばたきが増える・顔をしかめるなどの運動性チックと、声を出す・鼻を鳴らす・咳払いなどの音声チックがありますが、どちらの病態でも漢方治療が適応となります。

【症例① 6才男児】

 運動性チックの男の子から相談を受けました。
主な症状として、顔をしかめる・首と頭が動く・まばたきをする、などが出ていました。

 以前から症状は出ていたのですが、小学校に入学した後から回数が増えてきたため当店へ相談することとなりました。

 漢方医学では筋肉の異常な動きを、「肝(かん)」という概念でとらえ治療をしていきます。西洋医学・現代医学にはない独特の概念です。

 このお子さまも肝の異常が見受けられました。
氣功でCheckし、肝の異常を整える煎じ薬をお選びしました。また、サポートの漢方薬として氣を巡らせる丸剤も一緒に飲んでいただくことにしました。

 飲み始めてからすぐに症状に変化が表れました。落ち着いているときが増えてきたようです。
煎じ薬もがんばって服用しているといいます。笑顔も増えてきているようで嬉しい限りです。

 その後も順調に改善は進み、約1年で漢方治療を終了いたしました。

【症例② 9才男児】

 完治までに時間が掛かった症例です。

 顔をしかめる運動性チックと咳払い・鼻を鳴らす音声チックが混在しているお子様から相談を受けました。トゥレット症候群との診断も出ているとのことです。

数年様子を見ていたのですが改善の兆しがないため当店へ漢方治療を希望されました。

 他の方と同様に「肝」に対して治療をおこない順調な経過をたどっていました。
しかし、進級で環境が変わると再発してしまいます。
そのつど漢方薬を微調整し対応していきました。年々、環境の変化に伴う一時的な悪化は弱くなっていき、高校進級では無事に再発はでませんでした。

 6年間の長い治療も終わりといたしました。

 ご本人はもちろんですが、お母さまも一生懸命に治療に寄り添ってくださいました。
ご家族のサポートがあり無事に完治できたと感じます。

 小児チックは痛みなどの苦しい症状はなく、周りの方からも理解されづらい症状のひとつと言えます。
 お困りの際は経験豊富な当店までご遠慮なくご相談くださいませ。

(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)