チック症(小児)の改善例|漢方で整える心と身体のバランス

チックは漢方薬の得意分野です

昔から「チック症には漢方がよく効く」と言われることがあり、とくに小児チックは漢方薬が得意とする分野のひとつです。

チックには大きく分けて2種類の症状があります。

  • 運動性チック:首を動かす、まばたきが増える、顔をしかめる など
  • 音声チック:咳払い、鼻を鳴らす、声を出す など

どちらのタイプでも、漢方治療によって体のバランスを整えることで改善が見込めるケースが多くあります。

🧒 症例①:6才男児|入学後に悪化した運動性チック

ある日、6才の男の子からご相談がありました。
主な症状は、

  • 顔をしかめる
  • 首や頭が動く
  • まばたきが増える

といった運動性チックの症状です。

以前から多少は出ていたようですが、小学校に入学したタイミングで悪化
回数が増えたことで心配になり、当店にご相談いただきました。

東洋医学の視点:「肝」のアンバランス

漢方では、筋肉の異常な動きや過敏な反応は「肝(かん)」という概念と深く関係しています。
これは西洋医学にはない、東洋医学独特の見立てです。

気功で体のバランスをチェックしたところ、やはり「肝」の反応が強く出ていました。

治療内容

  • 肝を整える煎じ薬
  • 気の巡りを助ける丸薬

この2種類を組み合わせて服用していただきました。

経過

服用後すぐに、落ち着いている時間が増え、表情にも変化が見られるようになりました。
お子さま自身も煎じ薬をがんばって飲んでくれて、笑顔も増えていったとのこと。

1年ほどの治療を経て、無事に漢方を卒業されました。

👦 症例②:9才男児|トゥレット症候群との診断も

こちらのお子さまは、運動性チックと音声チックが混在している状態でした。

  • 顔をしかめる(運動性)
  • 咳払い・鼻を鳴らす(音声)
  • トゥレット症候群と診断されている

数年間、経過を見ていたものの改善の兆しがなく、漢方治療を希望されてご来店されました。

治療の方針

やはり「肝」の反応が強く見られたため、
肝を整える漢方を中心に、経過に応じて薬方を調整しながら治療をおこないました。

環境の変化と症状の波

順調に改善していたものの、進級や環境の変化のたびにチック症状が一時的に再発。
その都度、漢方薬の種類や量を微調整しながら対応していきました。

年齢を重ねるにつれて、再発の程度も弱くなり、
最終的には高校への進級時も再発せず、無事に治療を終了されました。

6年間という長い治療でしたが、ご本人とご家族の頑張りがしっかりと結果に結びついた、印象的な症例です。

💬 小児チックは「理解されづらい不調」のひとつです

チック症は痛みがあるわけではないため、周囲の理解を得られにくく、
お子さま自身やご家族の負担が大きくなりがちです。

東洋医学では、「肝」や「気の巡り」といった視点から、
体と心のバランスをやさしく整えることで、根本からの改善を目指すことができます。

💡 チックは漢方で治りますか?

西洋医学では「経過観察」や「投薬治療」が中心ですが、
漢方では体質を整えることで、症状の安定・再発予防を目指すことが可能です。

とくにお子さまの場合、早期の対応と生活環境の見直しが大きな鍵となります。

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