起立性調節障害(OD)と過敏性腸症候群(IBS)を乗り越えて
〜4年半の体質改善を経て、笑顔の大学生活へ〜
今回は、起立性調節障害と過敏性腸症候群(IBS)を併発し、長くつらい症状に悩まされたひとりの女性の症例をご紹介させていただきます。
ご相談をいただいたのは、今から少し前。
当時は中学3年生で、人生の中でも心身がとても繊細になる時期でした。
毎朝の吐き気、めまい、腹痛……
「学校に行きたいけど行けない」苦しみ
最初に症状が現れ始めたのは約1年半前。
そして1年前からは、ほぼ毎日、一日中症状が続くようになったそうです。
朝起きた瞬間から、吐き気が強く、めまいやお腹の不快感、胃の痛みがつらくてベッドから出られない。
お腹の調子も一日中不安定で、トイレのことが常に気になる……そんな状態では、学校へ通うこともままならず、不安な日々が続いていたといいます。
病院での治療も試され、整体院にも通ってみたそうですが、思うような改善は見られませんでした。
そんな中で、わらにもすがる思いで当店に足を運んでくださったのが、最初のご縁です。
初めてご来店いただいたときには、お母様とご一緒にお越しくださり、おふたりともとても不安そうな表情をされていたのをよく覚えています。
東洋医学の視点から、じっくりと体質に向き合う
初回のご相談の際にしっかりとお話を伺い、漢方的な体質Checkをおこないました。
西洋医学の病名だけでは捉えきれない「体質の根本的なバランスの乱れ」があることが分かりました。
第一段階:自律神経のバランス「五志の憂」を整える
最初に取り組んだのは、「五志の憂(ごしのゆう)」と呼ばれる気の巡りの乱れに対応することです。
これは、漢方でいう“感情と内臓の関係性”を整えるもので、西洋医学でいう自律神経の乱れに深く関係しています。
不安や緊張が強いとき、人は呼吸が浅くなり、気の巡りが滞ります。
この状態が続くと、朝の吐き気やめまい、内臓の不調につながると考えられているのです。
この段階で、少しずつ心身の緊張がゆるみ、顔色や表情にも変化が見られるようになりました。
第二段階:残った胃腸症状に対してアプローチ
「気の巡り」が整ってきたあとも、胃腸の不調がしぶとく残っていました。
相談を進めるうちに、油分の処理が苦手な体質であることがわかりました。
これは漢方でいう「心下の熱証」と「脾胃の水毒」と考えられます。「脾虚」もありました。「脾(ひ)」の働きが弱く、飲食物の消化・吸収がうまくいかず、体内に“湿(余分な水分や老廃物)”がたまりやすい状態です。
胃腸を整える薬方に切り替え、食事指導なども並行しておこなうことで、次第に「朝から食べられるようになった」「お腹の不安が減った」という実感が増えていきました。
その後も、変化に応じて細やかな対応を
第三段階:水毒体質とストレス反応への対応
体質のベースにある「水毒(すいどく)」にもアプローチしていきました。
これは、体内の水分代謝がうまくいかず、冷え・むくみ・めまい・頭重感などにつながる状態です。
また、時折強く出るストレス反応や情緒の乱れにも注目し、その都度、漢方処方を調整していきました。
漢方治療は「一度出した薬で終わり」ではなく、心身の状態の変化に応じて柔軟に薬方を変えることが重要です。
この患者さまも、季節の変わり目や学校生活の変化に応じて、しなやかに対応していきました。
最終段階:頚椎の反応と深層の「五志の憂」へ
最後の仕上げとして、頚椎(けいつい)からの反応や、心の深い部分に残る「五志の憂」へのアプローチをおこないました。
自律神経の不調は、首や肩まわりの緊張と深く関係しているケースも多く、ここを整えることでさらなる改善が期待できます。
この段階まで進んだとき、本人の表情もぐんと明るくなり、体力もついてきて、気づけば「大学生活が楽しいです!」と話してくれるまでになっていました。
ご本人様の努力とご家族の支えがあってこそ
ここまで来られたのは、何よりもご本人さまがあきらめずにコツコツと継続してくださったこと、そしてご家族がいつも温かく寄り添い、支えてくださったことが大きかったと思います。
本当に素晴らしい取り組みを見せていただき、私も感動いたしました。
最後に、ご本人様からいただいたメールの一部をご紹介させていただきます。
「今では楽しい大学生活を送っています。先生には本当に感謝しています。
絶望しかなかった私に、今の生活を送らせていただいて本当にありがとうございます。」
同じような症状で悩んでいる方へ
起立性調節障害や過敏性腸症候群で悩む方は、年々増えています。
特に思春期〜青年期の女性に多く見られ、周囲に理解されづらいことで悩む方も少なくありません。
「なかなか良くならない」
「このまま一生続くのでは……」
そんなふうに思い詰めてしまうこともあると思います。
しかし、体質は変えられます。
時間はかかるかもしれませんが、確実に“回復への道”はあります。
ひとりで悩まず、どうぞお気軽にご相談くださいね。
その一歩が、未来を変えるきっかけになるかもしれません。
🌿同じような症状でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)