~「治すこと」をあらためて大切にしたいと感じた症例~
はじめてのご相談:耳鳴りと耳のつまり感
ある日、「右耳がピーッと小さく鳴るようになった」という女性がご相談にいらっしゃいました。
当初は軽い耳鳴りのみだったそうですが、数日後には「耳がつまったような感覚」が強くなり、耳鳴りの種類も「キーン」「シュワシュワ」と変化していったとのこと。
特にシュワシュワ音は「炭酸のような泡がはじける音」で、日常生活でも集中できないほど気になってしまうとのことでした。
耳鼻科での検査の結果、「高音域の突発性難聴」と診断され、不眠も続いているご様子でした。
最初の治療方針:標治部からのスタート
ご相談時はまだ発症から日が浅く、ご予算面でのご希望もあったため、まずは症状を緩和する「標治部」のみに絞った漢方治療をご提案しました。
初回のご相談では丁寧にカウンセリングをおこない、体の冷えや血の巡りの弱さ、ストレス耐性の低下なども確認できました。
症状と体質に合わせてお選びした漢方薬をお渡しし、日々の服用をスタート。
効果の実感と再発の壁
服用開始から間もなく、「耳のつまりが軽くなった」「耳鳴りが和らいで音が遠のいた気がする」と、少しずつ変化を実感されたご様子がうかがえました。
それから5ヶ月ほどは調子のよい日が続き、夜も以前より眠れるようになってきました。
しかし、ある時期を境に、再び耳鳴りが悪化。
「気がついたら、またキーンという音が戻っていた」「夜も眠れなくなってきた」とのことで、生活上のストレスやホルモンバランスの乱れが関係していそうな様子でした。
ご相談のうえ、本治部への切り替えを決断
ここで改めてカウンセリングを行い、「根本から体質を整える必要がある」とご提案。
ご予算は少し増えてしまいますが、本治部(根本治療)を加え、より包括的な治療を開始しました。
気・血・水の巡りを整えると同時に、ストレスに耐えられる心身の土台作りを意識し、漢方薬を切り替え。
その結果、耳鳴りは再び穏やかになり、体全体の調子も上向いてきました。
減薬のタイミングと、その後の揺り戻し
5ヶ月後、「耳鳴りはほとんど気にならない」とのお声をいただき、減薬のご希望をいただきました。
ただし、気功で体の状態を確認したところ、まだ完全には整っていないと判断していたため、減薬には慎重さが必要でした。
しかしご予算との兼ね合いもあり、いったんお薬の量を減らす形に。
残念ながら、その後まもなく症状がぶり返してしまいました。
正しい分量での継続と、無事の「卒業」
患者様には「やっぱりあの分量は必要だったのですね」とご納得いただき、元の量に戻して治療を再開。
そこからさらに3ヶ月、生活リズムや食養生も意識していただきながら体質改善に取り組んだ結果、耳鳴りは再発せず、無事に漢方薬の服用を終了することができました。
この症例から学んだこと
「ご予算」も大切。でも「治す」ことはもっと大切。
この症例は、私自身にとっても深く学びのある経験となりました。
漢方薬は決して安いものではありません。
だからこそ、ご予算が厳しいと言われたときには「できるだけ減らしてあげたい」と思う気持ちもあります。
しかし、結果的に遠回りになってしまうケースもあります。
「治すこと」を第一に考え、必要な治療をきちんとご提案する大切さを改めて感じさせていただきました。
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