髪が抜けていく。それに気づいたのは、まだ10歳のときのことでした。
学校でのこと、家庭でのこと——
子どもなりに抱えていたストレスが、頭皮という形で表れてきたのです。
円形脱毛症は、心と体が密接につながっていることを教えてくれる症状のひとつです。
最初の反応は早かった
気の巡りを整えることを目的に漢方をご提案したところ、服用から2週間ほどで髪の毛が生え始めるという早い反応がありました。
体が漢方をしっかり受け取ってくれている手応えがありました。
ところが、その後は服用が不安定になり、改善が停滞。
再び学校や家庭でのストレスが重なり、症状が再発してしまいました。
思春期のお子さまにとって、自分ではコントロールできないストレスは避けがたいものです。
薬を飲み続けることも、大人が思う以上に難しい。
「続ける」ということ自体が、この年齢では一つのハードルになります。
体を動かしたり、好きなことに時間を使ったりしながら、ご自身のペースで取り組んでもらうようにしました。
3年半かけての卒業
紆余曲折を経ながらも、最終的には漢方薬を卒業することができました。
治療期間は約3年半。
長いように見えますが、体質から整えていく漢方の性質上、これは決して遠回りではありません。
症状が出なくなっただけでなく、体そのものが変わっていく時間でもありました。
卒業から半年後、再発
しかし、友人関係でのストレスがきっかけとなり、脱毛が再発しました。
最初は1〜2cmほど。
「すぐ回復するだろう」とご本人も思っていましたが、数ヶ月後には広がってしまいました。
よくよくお話を聞くと、1ヶ月分の薬が手元に残っているとのこと。
飲んだり飲まなかったり——
症状が落ち着いてくると、どうしても服用が後回しになってしまいます。
これはこの方だけに限らず、多くの方に起きることです。
「体質改善には、毎日の積み重ねがとても大切です」
そう伝えて、気を引き締めて再開してもらいました。
体質が変わると、別の症状にも変化が出る
再開後は順調に改善が進みました。
きちんと飲み始めてからは、初潮からずっと悩んでいた生理痛にも変化が出てきました。
以前はロキソニンが手放せなかったほどの痛みでしたが、それが安定してきたのです。
脱毛と生理痛、一見別々の症状に見えますが、根にある体質は同じところにあったということです。
現在は脱毛も生理痛もほぼ感じない状態で、経過は順調に続いています。
続けることが、一番の治療だった
このケースで印象に残っているのは、「続ける」ことの難しさと大切さです。
2週間で反応が出るほど体が応えてくれていたのに、服用が不安定になると症状が戻る。
再発しても再開すれば改善が進む。
この繰り返しの中で、体質は少しずつ、確実に変わっていきました。
円形脱毛症のように心と体が密接につながっている症状は、焦らず、あきらめず、一歩ずつが本当に大切です。
お子さまの円形脱毛症、生理痛、思春期の体調不良でお悩みの方——
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