食べているのに体重が増えない。
手足はいつも冷たい。
生理前になると肌が荒れ、イライラと不安が押し寄せてくる。
突然の動悸や息切れも、社会人になってから目立つようになった。
「どこかひとつが悪い」というより、体全体がなんとなく機能していない感覚——
そんな状態で当店にご相談にいらっしゃいました。
不調が重なる背景にあったもの
勤務時間が不規則で、睡眠が十分に取れない日も多い。
甘いものを間食にとる習慣があり、運動はほとんどしていない。
気功でお身体の状態を確認すると、消化吸収に関わる機能の低下が見つかりました。
漢方でいう「脾虚」の状態です。
脾は消化・吸収だけでなく、栄養を全身に届け、気血を生み出す要です。
ここが弱ると、食べても太れない、疲れやすい、冷える、肌が荒れるといった症状が連鎖的に起きてきます。
この方の複数の不調は、根っこでひとつにつながっていました。
煎じ薬1種と錠剤2種、計3種でスタートしました。
経過
1ヶ月後——体重が1kg増加。
動悸を含む全体的な体調も上向いてきました。
体が栄養をようやく受け取り始めたサインです。
その後4ヶ月——2・3・4ヶ月と順調に体調は改善していきました。
5ヶ月後——「体調も良くなってきたので、そろそろ卒業してもよいかと思う」とのお申し出がありました。
この時点での気功による回復率は7割弱です。
症状はかなり落ち着いていましたが、体質改善という観点ではまだ道半ばの段階でした。
ご本人のお気持ちは十分理解できます。
ただ、ここで手を止めてしまい後から再発するケースを、これまで数え切れないほど見てきました。
再発後に同じ治療を再開しても、以前と同じように改善するとは限りません。
「前回はすぐ良くなったのに、なぜ今回は?」と焦るうちに、症状がさらに悪化してしまう方もいらっしゃいます。
今回はご本人のご意向を尊重し、いったんお休みという形になりました。
症状改善と体質改善の間にある溝
当店の治療の目的は「症状を消すこと」ではなく、「体質を根本から整えること」です。
症状が楽になる段階と、体質が本当に変わる段階には、思っている以上に深い溝があります。
症状が出なくなると「治った」と感じるのは自然なことです。
しかし体の内側では、まだ改善の途中であることが多いのです。
7割回復というのは、日常生活で不調を感じにくくなるラインです。
残りの3割が整うまで続けられるかどうかが、再発するかしないかの分かれ目になります。
似た症状で副腎疲労との関連を指摘されるケースもあります。
この方が手にしかけていたもの
体重が戻り、冷えが和らぎ、動悸も落ち着いてきた5ヶ月間。
生理前の肌荒れやイライラも以前より穏やかになっていました。
あと少し続けていれば、そうした変化が「体質」として定着していたはずです。
いつかまたご相談いただける日を待っています。
食べても太れない、冷え、生理前の不調、原因のわからない動悸——
こうした複数の不調が重なっている方は、体質の根っこに問題があることが多いです。
まずはLINEで症状をざっくり教えていただくだけで大丈夫です。
