薬剤師には「できないこと」がある
漢方の体質診断には本来、脈診と腹診という二つの重要な手法があります。
脈の状態から体内のバランスを読む脈診、お腹の張りや反応点から体質を確認する腹診——どちらも漢方診断の根幹をなすものです。
しかし日本の法律上、薬剤師はどちらもおこなうことができません。
では私はどうやって体質を精密に分析するのか。
その答えが、師である太陽堂漢薬局・木下順一朗先生のもとで学んだ糸練功という気功分析法です。
糸練功で何をしているか
糸練功とは、気を感じながら体の状態を読み取る分析法です。
指で触れる代わりに、気で脈診や腹診をおこないます。
患者さんはリラックスした姿勢で座っていただくだけで構いません。
私が確認しているのは、体に通る気の通り道——経絡のどこに異常があるか。
そして気・血・水それぞれの状態と、特定の生薬に反応するポイントなどです。
例を挙げます。
葛根湯が合う方には、へその周り1センチほどのところに特定の反応が出ます。
当帰芍薬散が合う方、六味地黄丸が合う方——それぞれに異なる反応点があり、これを糸練功で確認しながら処方を組み立てていきます。
頭で考えるだけでなく、体の反応を根拠にする。これが私の体質分析の核心です。
糸練功がなければ見誤っていた——3つの実例
20年以上糸練功を使い続けてきた中で、「これがなければ判断を誤っていた」と感じた場面が数多くあります。その中から3つご紹介します。
坐骨神経痛だと思っていたら、自律神経の問題だった
足のしびれと痛みを訴える方が来られました。
坐骨神経痛の典型的な症状です。
しかし気功チェックで見てみると、腰椎の反応と愁訴が結びついていませんでした。
むしろ反応があったのは、自律神経に近い気の巡りのポイントでした。
骨や関節の痛みに使う漢方薬ではなく、気の巡りを整える漢方薬を選んだ結果、回復することができました。
症状名だけで判断していたら、全く違う処方になっていたと思います。
エキス剤のメーカーによって副作用が出ることがある
自律神経の不調の方に処方をお出ししたところ、2週間後に皮膚に湿疹が出たとご連絡がありました。
私はお薬を選ぶ前に糸練功で副作用の確認もしているので、不思議に思い詳しく調べました。
やはり、煎じ薬では反応がありません。
しかしお出ししたエキス剤ではなぜか反応が出るのです。
さらに詳しく見ていくと、そのメーカーのエキス剤に特定の生薬に反応があることがわかりました。
その生薬を使っていない別のメーカーのものに変えると、湿疹は出なくなりました。
同じ処方でも、製品によって体への反応が違うことがある。糸練功はそこまで確認できます。
蕁麻疹の回復中に、何が症状を悪化させているかを特定する
蕁麻疹の治療中に、回復途中で急に症状が強く出ることがあります。
そういうときは食事の内容を教えていただき、その料理のどの食材に反応が出ているかを糸練功で確認します。
原因の食材を特定して避けていただくことで、回復の妨げになっているものを取り除くことができます。
検査では特定できなかったアレルギーの原因が、糸練功で見えることがあります。
「ほんとだ!」という瞬間
初めて糸練功を受ける方の反応はさまざまです。
「何をやっているんですか?」と不思議がる方もいれば、自然に受け入れてくださる方も多いです。
糸練功の存在に疑問を感じる方には、実際にご自身で気功を体験していただくことがあります。
自分の手で気を感じてもらい、体で納得していただく。
今日も初めて体験された方が「ほんとだ!」と驚かれていました。
説明で納得するより、体で感じて納得する。
漢方の体質分析も、同じだと思っています。
毎日の訓練があって初めて成り立つ
糸練功は、知識として学べばできるものではありません。
私自身、太陽堂漢薬局・木下順一朗先生のもとで漢方と気功の両方を学び、20年以上毎日訓練を続けています。
訓練を怠るとすぐに腕が落ちると感じます。
それほど繊細な感覚の積み重ねの上に成り立っています。
糸練功を用いた体質分析ができる漢方薬局は、木下先生のもとで学んだ一部の薬局に限られます。
一般的な漢方薬局とは、体質診断のアプローチが根本的に異なります。
検査で異常が出ない方に、当薬局をおすすめする理由
病院の検査では異常が見つからないのに、症状が続く。
そういう方が当薬局に来られることが多くあります。
西洋医学の検査は血液・画像・数値を見ます。
しかし気の乱れや経絡の異常は、数値には現れません。
糸練功はそこを読み取ることができます。
検査では見えない体の状態を、糸練功という別の角度から見る——だからこそ、病院では「異常なし」と言われた方の体質の乱れを捉えやすいのです。
糸練功を用いた漢方相談の流れや費用については、[初めての方へのページをご覧ください]。
まずはLINEで症状を教えてください
糸練功について疑問がある方も、まずはLINEでご連絡ください。
どこに行っても改善しなかった経緯があっても、遠慮なくお話しください。
LINEで症状を簡単に教えていただくだけで構いません。
