毒消しの食養生

 東洋医学には独特の物差しがあります。寒熱、収散、燥湿、、などです。

 そして、食材一つ一つにもそれぞれ性質があります。例えば、ほうれん草は苦、冷、燥、、などです。

 では、冷えからくる冷え症の方はほうれん草は食べてはいけないのでしょうか?もちろん食べ過ぎは良くありませんが、料理になることによって毒消しされていることが多いのです。

 酢味噌和え(酢も味噌も温の性質を持つ食材です)などが良い例です。

 東洋医学が伝統食を重要視する理由の一つでもあります。

 レモンサワーも焼酎の辛味に対するレモンの酸味で毒消しをしています。お抹茶に和菓子がついてくるのも甘味と苦味で毒消しをしています。

 たこ焼きもタコが小麦の毒を消しており、タコスのサルサソースの刺激もアボカドが毒消しをします。

 いかがですか?なんだか難しそうに感じる東洋医学の考え方も、生活に根付いているものだとお気づきになられたでしょうか。

 そして上手に毒消しされているものは非常に美味しいのです。ぜひぜひ昔から伝わる伝統的な食文化を後世に伝えていきましょうね。

(効能効果には個人差がございます。当内容は同等の効果を保証するものではございません。あしからずご了承くださいませ。)